双子の逆子治療うまくいきました。

以前のブログで逆子治療の成功例を書いたことがあります。今回は逆子治療をする前から自分自身どうかな?と思っていた症例でしたが結果的にうまくいった例です。

妊娠8か月に入ったばかりの妊婦さん、妊娠前より体調不良などで来院しておられます。悪阻の時も来院されました。今回は逆子なのですが、実は双子でその中の一人の胎児が逆子という訳でした。今まで逆子治療は何回かしていますが、双子の逆子というのは初めての経験。前述したようにどうかな?と思う訳です。患者さんの通院されている産院では逆子でも普通分娩できるとのことでしたが、逆子となると帝王切開になるとのことでした。患者さんは半分あきらめモードでしたが、藁にもすがる思いだったと思います。私も帝王切開すると産後にお母さんが痛い・しんどいなどで動けなくなるとおもっているので双子の世話など大変と思い今回の逆子治療がうまくいくことを願いました。

実際治療としては鍼灸うえだで他の妊婦さんと同じような治療をしました。妊婦には鍼灸うえだでは鍼を刺さないので反応点を見つけて鍉鍼で反応を小さくしていくこと、またお灸すること、最後に肩甲骨内や骨盤あたりを棒灸で温める、これらをします。逆子の場合はそれに加えて足の至陰というツボにお灸をするのです。ただお灸すれば良いのではなくまず左右のどちらに反応がでているかしっかりと確認して患者さんに訊きます。「ここ痛い?」そして「痛い」方もしくは「痛い」がキツイ方にお灸します。あらかじめ患者さんには「ここのお灸だけは熱くするから」と伝えています。そしてツボに熱が入ったと思われるくらいお灸します。鍼灸うえだでもこの灸だけは熱いです。これが逆子の治療です。

今回の逆子治療は100%良くなったのではありませんでした。180度ひっくり返れば成功ですが1回の治療で90度まで横向きになっているようです。ただ産院では逆子ではないので帝王切開はしなくともよいという見解です。とりあえず切らずに済んだと喜んでいます。

今回のことでつくづく鍼灸って不思議だなあと感じました。双子の片方だけでもひっくり返るなんて・・・。貴重な体験でした。

後日談です。(10月22日書き込み)ご主人と同じ職場の方が治療に来られて言われるには「逆子治療して10日くらいでしっかり逆子が治った。」とのことでした。報告まで。

 

鍼灸ボランティアに行きました。(10/12編)

10月12日 鍼灸ボランティアで兵庫県丹波市市島地区竹田に行ってきました。昨日大阪でも台風が来ましたが、1か月前丹波市も台風の被害に見舞われました。近畿に住んでいる私もあんまり知らなかったのですがあの広島の被害が丹波市でも起こったとのことです。ボランティアの申し込みにまず丹波市市島支所に行きました。そこから要請のあった竹田地区に・・。市島支所には多くのボランティアの方が集まっておられました。「鍼灸でボランティアをしたい」とお願いすると願ったり叶ったりと大変喜ばれました。

ボランティア前日、現地集合以外の先生は 鍼灸うえだ に集合して取りあえず一泊。現地の集合時間が早いのと高速道路の宝塚インター付近を7時30分には通過したかったので広いだけの鍼灸うえだで寝ました。治療院が広くてよかった!。無事予定時間どおりに竹田ボランティアセンターに着きました。ここ丹波竹田は今有名になった天空の城竹田城の竹田ではなく丹波竹田。よく観光客が間違えるとTVでもワイドショーでやっていました。ともあれ竹田地区中村公民館に案内され、いざ鍼灸治療の準備~。

地区の会長さんが鍼灸ボランティアが来るぞ~と声をかけていただいてたらしくどんどん「お邪魔します」とおいでになる。鍼灸治療を希望の方には鍼灸治療をし、鍼は怖いという方には台座灸をしたりして鍼灸の良さをアピールする。田舎のおばあちゃんとかとお話しすると癒されますよ。笑いの絶えない話に被災地ということを忘れそう。でも家が全壊された方も来られてて・・・。結果鍼灸治療5名・台座灸12名と結構な賑わいでした。

今回お二人鍼灸治療をしましたが、興味深い症例を一例。70歳くらいの女性。主訴は膝痛。現在は膝は曲げられない。歩くにも歩きにくい、左足はむくんでいる感じとのこと。病院では手術を勧められているが乗る気がしない。午前中に夫が他の先生に鍼灸治療してもらって楽になった、お前もしてもらえと公民館に来たと言う。奥さんは私が診ることになって鍼灸治療を始めました。鍼灸は初めてとのこと。膝を診たがこれといって大きい反応点がない。そしたら腰だと腰を診ると案の定反応点がある。そこに鍼を刺しお灸をしたのです。もちろん全身治療なので首や肩背部も鍼灸をしましたが、「痛い・熱い」と言われたのは1回だけでした。治療後その女性は「足が温かい、動かしやすくなった。今までとは違う。」と鍼灸治療の効果に驚いておられました。膝の治療は膝ばかりではないんですね、やっぱり根本は「腰」。それを再度実感した症例でした。鍼灸治療で日常生活が変わる・楽になる大変喜ばしいことです。

次回は10月26日に丹波市市島竹田地区に行きます。また興味深い症例があれば紹介します。

お母さん こどもの顔見ていますか?

「こどもの顔、見てますか?」って言われても「そんなの毎日見てるわよ、失礼ね。」なんて思っていませんか。私は小児はりをする時お母さんによくそう言います。もちろん親が目に入れても痛くない我が子を見てないはずはありません。でも見てないんです。最近笑顔が減ったとか目がつりあがってきたとかわかりますか?多分わかるのはお母さんではなく同居のおばあちゃんや近所のおばちゃんの方が多いはずです。「この子疳の虫やから鍼でもしてもらい~。」などと言われることがあるはずです。お母さんは「何が疳の虫?」なんて感じだと思います。昔から「傍目八目・・・当事者より周りの者の方がよくわかる」と言いますよね。お母さん以外の人の方がお母さんよりこどもの顔をよく見ているんだと思います。こどもの姿は見ています、でもこどもの顔をしっかりとは見てないんだと思います。小児はりでまず観るのは子供の顔です。怒っているか笑っているか泣いているかとか。「こどもは天使」というけれどニコニコしていて当たり前です。ニコニコしていなければお腹が空いたか、おむつが濡れているか、具合が悪いかと色々と考えないとね。また目の周りにも注目です。目の周りに青筋が出ていたり、目の周りだけ黒いとか暗い感じがあれば明らかに疳の虫。そんなところをみていけば「今この子は機嫌がいいんだとか悪いんだ。」ということはすぐわかります。小児はりをするとき「ここに青筋ありますよね。」とお母さんに言うと「エー そんなんあったけ。」みたいな話。オイオイもっとこども見てね、忙しいのはわかるけど・・。

小児はりをすると明らかにこどもの顔が変わります。ニコニコ笑顔が増えてきます。あとずーっと機嫌が悪い子っているでしょ。お母さんも「この子って生まれた時からこんな感じ。こんな子だと思ってた。」ずーっと機嫌悪いって遺伝子で言ったらお母さんもずーっと機嫌悪かったん?って思うけどそういう時は「旦那に似てんねん。」って、そう来たか。そんな子も小児はりをすると「この子って機嫌の悪い子じゃなかったのね。」そうお母さんが言いました。もっと早くわかって欲しかった。

小児はりは鍼を刺しません。皮膚をなでるように動かすので子供は気持ちが良いです。ですからじっとしています。おかあさんは「普段こんなにじっとする子じゃないんだけど・・。」で、鍼をする前と後では明らかに違います。まずニコニコ、親の言うこともよく聞くようになりますよ。ということは 育児が楽になります。

今日もう一度 お子さんの顔を持てみて下さい。ニコニコしていますか?目の周りは黒ずんでぼやけていませんか?目がつりあがっていませんか?これだけでも機嫌がいいか悪いかわかります。も一つ言うと「寝起き。」寝起きのいい子はほぼ機嫌がいいです。寝起きの悪い子は一日中機嫌が悪いです。こどもさんのちょっとしたサインを見逃さないでください。それによってお母さんの育児生活も変わってきますから。

よく「寝ている子供は天使だ!」って言いますけど起きてても「天使」ですから・・・。また起きてても「天使」になるようおかあさんも頑張ってください。

山元式頭皮針講習会参加の成果

この夏大阪で行われた山元式新頭皮針の初級講習会に参加しました。私は以前より頭皮鍼についてはすごく興味を持っていました。

それはまだ大師はり灸療院にいた頃のことです。京都で小児鍼の講演と実技の依頼がありまして谷岡賢徳院長と出掛けました。無事講演と実技を終えました。その後懇親会がありまして全国の青年鍼灸師の方と色々とお話しできる機会を得ました。その際宮城県から参加の鍼灸師に「そんな鍼は効かない。もっと重症の子供たちを診ているんだ。」といわれ大変ショックだったことを覚えています。「子供は10歳くらいまでなら体の成長とともに治ろうとするんだ。それには頭の鍼が一番だ。」と言われたことがきっかけです。それからその頭の鍼について興味がありまた自分でも鍼灸の本を読みながら独学で勉強していました。中国の朱氏頭皮針を勉強したのですが、頭に鍼を刺しても効果がない。なかなか理解できない。山元式頭皮針は以前から知っていましたが朱氏頭皮針でできなかったので同じことになるかと二の足を踏んでいました。そんなところに患者さんが・・・。その患者さんは右手が痺れて痛い、感覚がないといった症状です。もう10年前に頸椎を手術されていました。当院の患者さんが「上田先生なら何とかしてくれるかも。」と紹介されての来院でした。大師流はり灸法で治療すれば吸い玉を使う刺絡というのがよく効くと思われました。実際治療すると首は楽になるし今まで右の肩関節辺りはずっとだるかったけどそれも良くなってきた。ただ右腕の痺れ・痛みは変わらない。

もう頭皮針がわかるとかわからないとか独学で言っててもしょうがない。教えてもらおうと7月20日大阪での山元式頭皮針講習会に行ったのでした。もちろん予習もして行きました。前日までに2冊の本を読み当日朝早く起きて山元式頭皮針のDVDを観て何年かぶりにばっちり学生モードで講習会に臨みました。本とは違いやはり先生に言葉で教えてもらうこと、実技重視の講習会だったのでもやもやしていた部分がなくなってきました。充実した講習会でした。翌日は習ったことを忘れてはならないとメモしたことを自分流にまとめ翌日の休日も頭皮針で終わってしまいました。

さてその後の患者さんの右腕の痺れですが、どうなったと思いますか?厳密にいうと変わらずです。ただ患者さんに言われました。「1日だけ右腕がマシやった。今までとは違っていた」と。10年間何にも変わらなかったのに1回の治療で変化が出る、感動しました。次回の治療ではもっと効果が出るよう頑張っていきたいと思います。まだまだ可能性はあると信じています。

この山元式頭皮針にはもっと可能性を秘めているのではと期待しています。治療法がリハビリしかない脳出血・脳梗塞などの中枢神経疾患における半身不随、麻痺、言語障害などの体幹の治療だけではなかなか変わらなかった症状が頭の鍼で改善していく。素晴らしいと思います。

後日談です。(10月22日書き込み)この患者さんは月一治療なのですが、次の月は2日間マシだったそうです。治療方針を変えていけばもっと成果が出ると思います。

 

はり灸はいろんな症状に効く(爪白癬編)

はり灸はいろんな症状に効くの第3弾は「爪白癬」聞いたことがあるようなないような名前、実は水虫なんです。しかも爪にできる水虫です。今回はこの爪白癬の治療についてです。例のごとく患者さんに「気になる症状ない?」と尋ねると「これを治してくれい」と70代の男性から足の指を見せられました。指の爪は真っ白になっており「どうしました~」と訊くと「爪の水虫なんじゃ、もちろん塗り薬と飲む薬をもらっているけど、薬を飲むと胃の調子が悪くなる、はり灸で治してくれんか」とのこと。頭にひらめいたことはあったけど確信までには至らない。「1週間待ってください、1週間後から治療しましょう。」とその場は終わりました。私がひらめいたのは「お灸」で治すこと。多分学生時代に読んだ本に書いてあったような気がする。一度確認してから治療に取り掛かろうと思いました。他の用事もあり母校の森ノ宮医療学園に行った際、鍼灸osakaという鍼灸雑誌が何気なく置いてありました。用事を待つ間その雑誌を読んでいるとなんと 爪の水虫にお灸する話が載っている ラッキーとばかりに記事を熟読し爪白癬の治療を確信したのでした。

1週間後患者さんはやってきました。通常の治療に加えて「爪白癬」の治療をすることに。初日にしたことは爪の上にお灸をすること。これが結構大変なんです。爪の上にお灸するとまず艾が立ちにくい(爪がつるつるしてるため)艾が置きにくい(爪白癬は足の親指・第2指・第3指にあり狭い所なので)お灸を据えても据えても患者が感じない(足先はお灸を感じないことも多々あるがまして爪の上なので一向に感じない)最初は苦労しました。取りあえず「終わった~」て感じでした。これでは時間が掛かりすぎる、もっといい手はないものか。次回患者さんが来たとき「今日からはお灸ではなく直接線香を爪に当てます、爪が熱くなったら言ってください。お灸も線香でするのも同じ熱刺激です」といい患者さんに納得してもらいそのように爪白癬の治療をしました。患者さんも爪に熱い感覚があるので効いてる感じがすると言われていました、また「これだったら自宅で自分でもできる」と自宅でされるようになりました。ただ患者さんが使ったのは蚊取り線香の線香なので結構熱かったのではと思います。来院ごとに私は爪白癬の治療をしていきました。そうすると爪はだんだんに伸びてきますね。新しい爪は白くなく普通の肌色でした。患者さんもだんだん良くなるのを実感されたようでした。爪白癬の完治を見届ける前に独立したので最終まではわかりません。経過は良かったと思っています。

昔からお灸は良く効くと言われています。字のごとく「久しい火」長いことお灸はしなければなりません。でもお灸で治った症状は再発しないとも言われています。身近なところから健康管理するのは如何ですか。

湿布薬温かいのと冷たいのどっち貼る?

肩こりや腰痛に欠かせないのが湿布薬 あなたは温かいのと冷たいのどっちを貼っていますか?たぶん多いのは冷たいやつ、お医者さんでも出してもらえますからね。あのスーッと感がたまらないという人もいるかも。あんまり気にせず貼ってますという方もおられます。でもわざわざ温かいのと冷たいのがあるのは意味があるからで・・・。冷たいのは字も如く冷やすため。打ち身とか使いすぎとか痛んでる部分を触ると明らかに熱感がある時には炎症があるので消炎効果がある冷たい湿布が効果的。ぎっくり腰などの急に痛くなったのは冷湿布がお勧めです。慢性の腰痛には温かい湿布がお勧めです。もちろん肩こりも温湿布かな。ただこの温湿布には唐辛子の成分が入っていてそれで皮膚を刺激するんです。その作用でポカポカするんですが皮膚の弱い人にはすぐに湿布負けてなことになるんです。まず貼りたいところを触ってみよう。他の部分と比べて熱感があれば冷湿布。どこかでその部分を打った記憶があれば冷湿布。それ以外は温湿布が良いと思います。それでもわからないという人、一度お風呂に入りましょう。お風呂に入って貼りたい部分が気持ち良くなったり、痛みが取れてきたら温かいのが効果的なので温湿布。お風呂に入って痛さが倍増したら炎症があるんですね、冷湿布を使いましょう。よく患者さんにどっちがいいのと尋ねられます。いつもお風呂に入ったら?と訊いて返事しています。たまにお風呂に入ってもよくわからんという人がいます。どっちの湿布を貼ってもさほど効果はないのではと考えています。ただ患者さんしたら「貼ったから」というのもあります。一種のプラセボ効果と思いますがそれも有りです。どっちでも貼ってください。

急性は冷湿布と記述しましたが、気を付けてほしいのが「寝違い」首がよく凝っている人が朝起きたら首が動かせない、動かすと痛いなんていう症状。これは経験上冷やすと悪化します。状況的に首肩の筋肉がキューと収縮しているので温めて収縮を緩めることが大切。なのでタオルを温めて首肩を温めて筋肉が緩んだところでゆっくり動かして伸ばしていく。そうすると「寝違い」から解放されます。もし寝違いになれば慌てず一度試してみて下さい。ホントは下地にコリがあるのでコリをとっておくとそんな心配もなくなりますよ。

はり灸はいろんな症状に効く(女性の薄毛編)

はり灸はいろんな症状に効く の第2弾です。今回は女性の薄毛編です。若い時はフサフサあった髪の毛もだんだんと少なくなりまたコシもなくなりぺったんこ髪に・・・。いかにも「お年ですね」となりますよね。前回の話同様、患者さんに[気になるところない?」と訊いていると「この髪なんとかならない」という答え。年は40過ぎの女性、髪をセンターで分けていらっしゃる。ずーと同じ髪型なのでセンターの位置も変わることなし。センター付近が何となくさびしいことになりつつという感じでした。以前男性で頭部から髪が戦線離脱していくのを治療しましたがその時はうまくいかず効果なかったことがありますが・・。今回はリベンジで頑張ろうと髪を触るとこれがまたコシがなく力ない、ふわっと感がない。頭皮がぶよぶよでいかにも血液循環が良くない。原因を考えるに首・肩のコリ頭皮に栄養が行かないんでしょうね。以前花王の関連会社にいましたのでその時売っていたのが「サクセス」男性用育毛商品ですがそのシリーズの中に頭皮を刺激するブラシがあったんですよね。そこで閃きました。することは2つ。首肩のコリをとることと頭皮自体に刺激を与えること。その患者さんが来院されると全身治療はもちろんですが首肩のコリをとること、毫鍼という鍼を刺してコリをとっていきます。これはみなさん想像つきますよね。頭皮への刺激これは患者さんのセンター分けの部分にお灸をしました。頭のお灸って結構気持ちがいいんです。治療する側は髪の毛があってやりにくいですが、頭全体があったかくなるとか言われます。お灸の痕も残りませんからいいと思います。これがブラシで刺激するのと一緒の役割。

1週間に一度は来院されていましたのでその度に「薄毛治療」をしていました。毎回チェックを兼ねて頭皮と髪を確認していましたが、明らかに頭皮のぶよぶよ感がなくなり、髪自体が太くなってきました。それは患者さんも気が付いていました。その後も治療しまたがトータルでも10~15回くらいの治療だったと記憶しています。患者さんにも大変喜ばれました。

最近はウィッグ昔でいうかつらも抵抗なく付けたり、また髪に関することでコマーシャルもよく見かけます。自分自身でできることもあるのではとコマーシャルを見るたびに思います。そんな方は行きつけの鍼灸院で一度相談されてはいかがですか。

運動会シーズンは疳の虫注意報出てます。

今まさに運動会シーズン真っ只中。運動場では運動会の練習に子供たちは頑張っています。運動会本番はお天気ならいいんですけどね。今回お話したいのは特に就学前の子供たち 幼稚園児とか保育園児です。年長さんともなると運動会での出番が多くなってきます。出番が多いということはそれだけ多くいろんなことを練習してるということですね。まだまだ暑い中10月の運動会の練習を9月初めからやっている。長丁場ですね、なかなか大人ではできないことです。彼らなりに怒られたり注意されたりしながら頑張っているんです。就学前のお子さんをお持ちの方はわかりますが、先生たちは「神」なんです。先生の言うことは絶対!。逆らうことはありません。でも親には反抗しますけど・・・。ですから運動会が終わるまで彼らはずーと欲求不満、フラストレーションの塊、イライラの状態なんです。この時期子供を怒ったりしたら彼らは反抗しかありません。怒らず根は純粋ですから褒めてあげるのが一番です。そうするとやる気が出てきます。言うこともきくようになります。この時期は疳の虫注意報と思ってください。どうすればいい?休日は子供のペースで過ごさせてあげてください。家でゴロゴロもよし、屋外に行くのもよし、ただ人の多い所より自然の多い所の方が発散できます。それとお出かけの時は早めの帰宅をお願いします。

疳の虫かどうかわからないというご両親へ 。まず子供の顔を見てください。笑顔がなかったり、少なかったりしたら要注意。子供は笑顔で当たり前。笑う顔でなければ疳の虫かどこか具合が悪いのです。顔はよく見てるというお母さん、本当はあんまり見ていないのでしっかり見て下さい。次に目の周りや眉間。このあたりがくすんだ感じや静脈が浮き出ていると疳の虫。言うことをあんまりきかなくなっています。それでもよくわからない人。お子さんの寝起きはいいですか?良かったらよく寝た証拠なのでまあマシでしょう。朝から機嫌が悪いというのは疳の虫です。どんどん機嫌が悪くなるので小児はりがお勧めです。疳の虫って何?小児の神経症状なんです。たかが疳の虫と思わずお子さんの笑顔がたくさん出るよう心がけてみて下さい。

 

 

 

 

朝起きたら肩凝ってる?

朝起きたら肩が凝っている事ってありますか?患者さんと会話しているとたまに「朝起きたら肩こってた」なんていう方が存在します。「寝てる間になんか仕事しました?」とか返しますが普通に考えるとおかしい。睡眠で身も心もゆっくり休養したはずなのになぜ肩なんか凝るんだ! と言いたくなります。でもそういう方はいるんですね。単純に考えて手とか使っているわけではないので筋肉を使った凝りとは考えにくい。原因は内臓の弱り 特に胃腸の弱りなんです。多分「そういえば・・・」と気が付かれると思います。昨日の夕食を食べすぎたとか食べる時間が遅かったとか最近胃腸が思わしくなかったとか、きっと胃腸に関することがあると思います。そういう方は朝から肩こりなわけです。思い浮かべても胃腸はいたって元気という方、足元が冷えていませんか?今年は秋の足取りが早く朝晩がめっきりと涼しくなりました。真夏と同じような格好で寝ていると以前ブログで紹介したガスの影響で足元が冷えてお腹のガスがみぞおちのあたりに片寄り首や肩が凝ってきます。ガスの影響で朝起きたら肩が凝ってるんですね。

じゃあ対策として靴下を履いて寝る。これだけです。足元を冷やさないということね。靴下を履いて寝ること普段素足で就寝されている方にはなかなかできないことだと思います。大抵気持ち悪い~なんて言われます。でも肩こりや体調がマシになるなら安いものです。就寝用専用靴下なんかをつくれば気も変わっちゃいます。そんなにお金のかからないことなので「朝起きた時から肩こりの方」お試しください。そうそう靴下も色々あります。足首は絶対だしてるとダメなので丈の長いやつでお願いします。もちろん鍼灸治療で「朝から肩こり」を解消できることはいうまでもありませんけど。

はり灸はいろんな症状に効く(外反母趾編)

はり灸の効用を色々と述べていますが、今までの体験をシリーズでお伝えしたいと思います。今回は女性の天敵「外反母趾の痛み」です。大師はり灸療院に勤めていた時、鍼灸の可能性について目覚め、来院する患者さんに「どこか気になる事はないか?気になる症状はないか?」と尋ねていました。すると一人の40代女性。「この外反母趾の痛み取って~」と言われました。結構痛いそうですね。歩く時、立っている時体重が足にかかりますから、その時は外反母趾は痛みがキツイようです。また女性はおしゃれしてお出かけすることも多くハイヒールなどを履いた後など痛みが出てきます。私は足、特に足の指について鍼灸の学会で医師の講演を聞いたことがありまして、その際「外反母趾」に効くかなと思っていましたので迷いなくすぐ治療にとりかかりました。足の指や足の甲、足の裏を触診するとやはり硬い筋みたいなのがあるんです。そこを押すと患者は「そこそこ」という感じ。そこに鍼を打つのですがその人に合った太さの鍼じゃないとすこぶる痛い。痛くなく鍼を打つと少しの間そのまま置いておく。鍼灸でいう置鍼というやつです。すると硬い筋が少し柔らかくなり立って歩いても痛みがなくなったり、少なくなったり。最初の治療でそこそこよくなりましたので、もう少しお勉強しようとたくさんの人の外反母趾を診ました。そこでわかったこと。自分で手当てできるんではないかと・・・。

ではどうすればよいでしょうか。床にひざを立てて座ります。外反母趾の足はかかとだけ床に付けます。そして足の親指をもってぐるぐる動かしてみて下さい。スムーズに動かせる人は外反母趾ではないか現在は痛みなくマシな状態。スムーズに動かず何か引っかかりがある人は外反母趾かそれになろうとしてる人だと思います。ポイントは3点で親指の付け根に骨があるでしょう。そのあたりか(つまり足の甲)足の横・足の裏で筋が張っていたり、しこりみたいに硬くなっているところが悪いんです。その硬いところを押さえてもう一度ぐるぐるすると動きやすいはずです。これをお風呂で足を、足の筋を柔らかくして上記のようにすると自分で手当てにというかほぐせると思います。説明べたなのでそれらしく動かすとなんとなくわかると思います。一度お試しください。

もちろん鍼で症状緩和もできます。私自身は勝手に足の指が外方に曲がったりしないと思っているのでやはり腰と関係があると思い、腰の治療も併用しています。その方が局所だけするより効果的のようです。外反母趾はだんだんと足の親指が外方へ曲がってきますけど曲がったてきた指は鍼灸では戻りません。それだけはあしからず。