今年のいろいろな症状」の第5弾です。
最近よく患者さんが口にする「脊柱管狭窄症」のお話です。
私が 脊柱管狭窄症 という病名を耳にしたのはかれこれ13年くらい前のことです。当時は なんと訳の分からない病気があるものだ と思ったのが印象的です。骨が変形し神経を圧迫したりする、歩くと腰や足がだるくなるのに休むとまた歩ける といった摩訶不思議な病気だと思っていました。その頃、その病気の患者さんから「腰を温めていればマシなんじゃ」と言われ 頭が混乱したのを覚えています。
それから13年、鍼灸をいろいろと研究していくとある結論に達しました。(腰痛に限らず、身体全体のことですが・・)なぜ、頸椎・腰椎ヘルニアが起こるのか、なぜ脊柱管狭窄症なるのか。このなぜを解明できれば つまり原因がわかれば打つ手はあるということです。交通事故や打撲など外的要因はそうではありませんが、身体の中で起こっていること これがわかれば治療もできるということです。
ということで 私なりに仮説をたてて 患者さんに治療を試させてもらいました。73歳女性 今年5月くらいに 整形外科より「脊柱管狭窄症」といわれた。歩いていると右腰から足にかけてだるくなる、5分くらいの歩行で休憩したくなる とのこと。最初の治療ではあまり効果が出ませんでした。さらに研究を重ねて治療すると 患者さん自身が腰や足のだるさが減り「マシになった」といわれています。
何処のツボとは、一応企業秘密なので公にできませんが、やはり腰部です。それと鍼と刺絡(吸い玉)を併用すれば 症状が改善していくと思われます。まだ、その症状の患者さんの例が少なく確定的ではありませんが、治療効果は高いと考えています。これからも症例を増やしていきたいと思います。
(この記事は どこネットと鍼灸うえだ のブログにて公開しています)