頸椎ヘルニアを治す

 今回のお話は「頸椎ヘルニアを治す」です。

ヘルニアと聞くと 難しい とのイメージがありますが 私の中では 鍼灸で治すことができる症状ではと思っています。

 今回は 頸椎ヘルニアの患者さんです。その方の お母さんより依頼を受けました。「娘が頸椎ヘルニアで肩・肩甲骨を痛がっている。痛み止めを飲んでいる。もう手術しかないといわれた。」とのこと。そんなことで依頼を受けたのです。40半ばの女性、手を使う仕事なので痛み止めを飲みながら仕事をしているとのことでした。

 うつ向きで触診していくと背骨(頸椎)がやはり悪い。そこに刺絡する。(吸い玉ですね)勿論 ドロッとした血液が出る。触診しながら肩甲骨周りも刺絡していく。そのようなことで初回の治療を終える。治療後は 来院時よりは痛みは減っている状況でした。週1回ペースで来院されるが、治療後は楽になるが、仕事で手を使ったらすると痛みがぶり返すという膠着状態でした。ちょうどそのころ 前回紹介したばね指の患者さんも並行して来院されていたので(治療としてやっていることはほぼ同じ、膠着状態も同じ)治療に変化を付けることにしました。

 悪いところだけを治療しても堂々巡りなので まず患者さんの頚、肩 、肩甲骨を正す。アライメントすることです。以前 精密機器販売をしていましたら ここでアライメントの重要性について思い出しました。アライメントした後 患者さんの悪い部分に取り掛かるそんなイメージでしょうか。なので現在 鍼灸うえだでは 頚、肩、肩甲骨 腰を鍼灸によってアライメントできます。

 そこから治療をするのだけど 少しだけ企業秘密のあることをします。(ここだけはすいません)刺絡するのは背骨附近に血液が滞っているから(東洋医学では 瘀血 といいますね)今まではそれをすれば良くなると思っていましたが、それは痛みを取るだけ。悪いところは背骨自体が歪んでいると考えます。その歪みを取るあることをすると歪みが取れて症状の改善につながると思います。実際 ばね指の患者さん この頸椎ヘルニアの患者さんは本人が良くなったと言われていますから・・・。 

 頸椎ヘルニアの患者さん 来院されていますが ヘルニアの痛みのことは訴えられていませんね。

鍼って奥深いと感じた症例でした。

  (この記事は どこネットと鍼灸うえだ のブログにて公開しています)

巻き爪って鍼灸で治るって知ってますか?

 久々のブログです。以前 症例をブログにあげるといっていたのに、いろいろあり立ち消えていました。
 心機一転 10月1日より貯めていた症例をあげていき 鍼灸の良さを知っていただきたいと思います。


 巻き爪って痛いですよね。巻き爪になった人にしかわかりませんが、ちょっと親指に力を入れただけでも痛いです。巻き爪は皮膚科に行くんですよ。巻き爪になるとこれ以上爪が巻いて皮膚に食い込まないよう爪に穴を開けて金属を通し爪を広げるんです。私からすると見るからに痛々しい感じです。 でもこの巻き爪は鍼灸で良くなるって知っていました?知る人ぞ知るといった感じですが・・・。巻き爪を治す方法があるか 色々調べましたがネットでも出ていませんでした。先に紹介した皮膚科の治療もこれ以上悪化しないだけのものでして・・・。

 やはり先人の知恵はすごいというか、実は鍼灸学校1年生のときに 経穴(ツボ)の授業の時先生が ここは巻爪に効くぞ というのを覚えていたのです。鍼灸学校の先生はみんな治療院を持っていまして、自分の臨床ネタを披露してもらっていました。鍼灸うえだで患者さんに「巻爪どうかならん?」と尋ねられた際に 「鍼灸学校で習った事があるけど試してみる?」自信無さげに試してみたところ、2回で効果が出て痛くなくなったととのこと。他の患者さんも試してみたところ効果抜群です。さあこの巻き爪に効くツボは 巻いている爪の角(爪の付け根)のところ2か所に 台座灸(せんねん灸みたいなやつ)を1壮据えるだけです。それだけで巻き爪は良くなります。

  鍼灸うえだの家伝の灸にしようかと思ったのですが、私自身 患者さんが巻き爪で装具を付けている姿を思うだけで耐えられないのでネットにもあがっていないので世に知らしめたらと思い 今回の記事にしました。 巻き爪で困っている方がいたら一度ためしてみてください。

(この記事は どこネットと鍼灸うえだ のブログにて公開しています) 

顔面ヘルペス後の痛み 治りました

ヘルペス、帯状疱疹ともいわれ 水疱瘡の原因ウイルスにより発症します。
幼少期に水ぼうそうを引き起こした後、いったんは不活化して神経節に潜伏します。 加齢やストレスなどの理由で免疫力が低下すると、帯状疱疹として発症します。 難しい話は置いといて、最終的には神経痛になるんです。ピリピリと痛い、神経痛。厄介なのは帯状疱疹後は皮膚もきれいに治っていくので 人知れず 神経痛が痛い。

今回は顔面に帯状疱疹になられた50代女性。7月後半に発症。顔面部・頭部にピリピリと神経痛を感じる。鍼灸うえだに問い合わせのお電話がありました。私も「30年以上鍼灸をしているけど顔面部はしたことがないので良くなるかは何とも言えない。ただ最近は美容鍼なるものがあるのでそれで顔面部に鍼を打っていくとましになるかも。」と返事をしました。そして来院。提案として帯状疱疹は身体の体調や弱りのときにでるものなので顔面部の痛みだけでなく全身治療も併せて行おうと。顔面・頭部に美容鍼をするとピリピリする痛みがなくなるとのこと。 鍼灸が初めてにもかかわらず気持ちが良かったとのことでした。「じゃあ、また痛みがきつくなったら来ます。」と患者さん。「いや、この鍼がよく効いたなら続けて来てください、週2回で。帯状疱疹後は症状固定になって変化がしにくくなるより変化しやすい今が治すときです。」と説得。結局7回の治療で本人曰く「治った!」本当に良かったです。

他の患者さんのお話ですが コロナワクチン接種後 帯状疱疹になられる方が多いのだそう。ワクチン接種後少ししんどくなったというときに発症するんだそうです。

皆さん、気を付けましょう。

鍼灸で抵抗力は付く?

「鍼灸で抵抗力がつくんだ」みたいな話が以前よりされますが、なかなか抵抗力自体、数値で測れないものなのでわからないですよね。

今回は「やっぱり付くんだ~。」というお話です。

新型コロナ真っ只中(オミクロン株)、PCR検査陽性になった20歳の女の子。その子には両親と弟君がいます。自宅待機になった女の子。女の子のお家はそう部屋数もない。勿論トイレなんかは共有。お父さんは別の部屋で寝てたそうです。お母さんと弟君は部屋をカーテンで仕切り、女の子と共有したそうです。

ここで問題。後日PCR検査で陽性になったのは誰でしょう?答えは「お父さん」だったそうです。部屋が一緒だったお母さんと弟君は陰性。それはなぜなのか!

お母さんと弟君は毎週 鍼灸に通っていたのです。(鍼灸うえだ に)お母さんが「今までわからんかったけど やっぱり鍼灸って抵抗力つくんやね~。」と一言。私も同感でした。

インフルエンザを例に挙げると 当院に通ってて インフルエンザに罹ったという人は思い出すに聞いたことがありません。やはり鍼灸によって抵抗力がつく 身体の疲れをとっていくのでそういったものに罹りにくいのかもしれません。   ちなみに当院では 頭から足の先まで診て1時間かけて施術しております。

急に昼と夜の温度差が出てきたころです。体調管理に鍼灸はいかがですか?

寝起きが悪いのは・・・。

 鍼灸うえだは何故か夜尿症の子が多い。勿論ブログとかで「夜尿症が治った」などと書いているので来院されるのだとは思いますが・・・。
 今回のテーマは「寝起きが悪いのは・・・。」です。先に夜尿症のことに触れましたが夜尿症の子は朝起きにくいという特徴があるようです。鍼灸うえだでは夜尿症について2つの項目を考えて治療しています。
 なぜ夜尿するのか?
  膀胱がその年齢より小さい(病院で言われるそうです)
  おしっこしたくて本当は目覚めないといけないのに目覚めない・起きない
なぜ起きにくいのか?ずっと診ていくと共通点があります。簡単に言うと「胃が悪い」ということです。ただこの場合 食べれないとか胃が痛むとか 本人の自覚は少ないようです。だからお母さんに「胃が悪いから起きれないんですよ。」と言ったところでお母さんもピンとこない。ただ、こちらで胃の治療をしてくると朝の寝起きが良くなる。今までは何回起しても起きない子が1回起こしただけで起きるようになる。明らかに起きることが良くなるようです。その為、夜尿症の子が夜中におしっこしたくなると起きるといったことが少なからずあるようです。

勿論 このことは大人にも言えます。大人も寝起きが良くなりますよ。
胃が悪いのは ブログでよく書いていますが「ガスが溜まっているせい」です。それもみぞおち辺りに溜まっている。
私は朝起きてすぐハイテンションになります、多分誰も寝起きが悪いとは言わない。私の兄は寝起きが悪くまた朝の貴重な時間20分くらい朝食の前でジーっとしていました。その頃はそんなこともわからず、「変わった奴だな」くらいにしか思いませんでしたが 胃の調子が悪かったのだと思います。
 もし寝起きが悪い方は鍼灸で治してもらってください!