10月12日 鍼灸ボランティアで兵庫県丹波市市島地区竹田に行ってきました。昨日大阪でも台風が来ましたが、1か月前丹波市も台風の被害に見舞われました。近畿に住んでいる私もあんまり知らなかったのですがあの広島の被害が丹波市でも起こったとのことです。ボランティアの申し込みにまず丹波市市島支所に行きました。そこから要請のあった竹田地区に・・。市島支所には多くのボランティアの方が集まっておられました。「鍼灸でボランティアをしたい」とお願いすると願ったり叶ったりと大変喜ばれました。
ボランティア前日、現地集合以外の先生は 鍼灸うえだ に集合して取りあえず一泊。現地の集合時間が早いのと高速道路の宝塚インター付近を7時30分には通過したかったので広いだけの鍼灸うえだで寝ました。治療院が広くてよかった!。無事予定時間どおりに竹田ボランティアセンターに着きました。ここ丹波竹田は今有名になった天空の城竹田城の竹田ではなく丹波竹田。よく観光客が間違えるとTVでもワイドショーでやっていました。ともあれ竹田地区中村公民館に案内され、いざ鍼灸治療の準備~。
地区の会長さんが鍼灸ボランティアが来るぞ~と声をかけていただいてたらしくどんどん「お邪魔します」とおいでになる。鍼灸治療を希望の方には鍼灸治療をし、鍼は怖いという方には台座灸をしたりして鍼灸の良さをアピールする。田舎のおばあちゃんとかとお話しすると癒されますよ。笑いの絶えない話に被災地ということを忘れそう。でも家が全壊された方も来られてて・・・。結果鍼灸治療5名・台座灸12名と結構な賑わいでした。
今回お二人鍼灸治療をしましたが、興味深い症例を一例。70歳くらいの女性。主訴は膝痛。現在は膝は曲げられない。歩くにも歩きにくい、左足はむくんでいる感じとのこと。病院では手術を勧められているが乗る気がしない。午前中に夫が他の先生に鍼灸治療してもらって楽になった、お前もしてもらえと公民館に来たと言う。奥さんは私が診ることになって鍼灸治療を始めました。鍼灸は初めてとのこと。膝を診たがこれといって大きい反応点がない。そしたら腰だと腰を診ると案の定反応点がある。そこに鍼を刺しお灸をしたのです。もちろん全身治療なので首や肩背部も鍼灸をしましたが、「痛い・熱い」と言われたのは1回だけでした。治療後その女性は「足が温かい、動かしやすくなった。今までとは違う。」と鍼灸治療の効果に驚いておられました。膝の治療は膝ばかりではないんですね、やっぱり根本は「腰」。それを再度実感した症例でした。鍼灸治療で日常生活が変わる・楽になる大変喜ばしいことです。
次回は10月26日に丹波市市島竹田地区に行きます。また興味深い症例があれば紹介します。