コロナからの味覚障害を治す

 大変 お久しぶりです。色々と重要な案件を治療していました。だいぶとまとまってきたので報告がてら、投稿させていただきます。

今回は「味覚障害」 それもコロナに罹って味覚障害になった患者さんの話です。

 その患者さんは今年の5月連休後に来院されました。3年前にコロナに罹り味覚障害になったそうです。そのころ 味覚障害専門鍼灸院なるものがあって1年半通院していたとのこと。症状はマシにはなるけど完治せず、そのうち先生が院を辞めたのでそこで治療を断念という経緯。

 味覚障害の症状は カレー、スパゲッティ、ピザが食べれない 。他にも有りますが。食べれないというのは 今まで食べていた味と違う違和感から食べれないようです。例えばカレーの場合、カレーのルウ、ご飯 別々に食べるのはおいしいけど、カレーとして合体すると食べれないだそうです。理解不能ですが・・・。また 食べておいしくないので 食がどんどん細くなるんだそう。

 当院でもコロナでの味覚障害を治療してきましたが、コロナが治ったらすぐに来院されていたのですぐに治るものと思っていました。実際治っていましたし。果たして時間のかかった味覚障害を治すことができるのか?

 当院ではどんな症状でもそうですが、患者さんの悪いというところだけだけでなく、身体がよくなるよう全身治療をおこないます。その中で患者さんが気になる症状を合わせて治療するスタイルをとっています。全身治療はできますが、この味覚障害にどう立ち向かうか これが問題です。勉強と言っても YouTubeでどうしたらいいのといった感じです。これだ!というYouTubeを発見したんです。コロナは呼吸器系の症状なので方針は呼吸器系の治療。極端に言ったら 風邪の治療と一緒 ということです。ただ、これではただの呼吸器系の治療なので「味覚障害」に有効な鍼は打てないですね。私は頚に味覚に効くツボを知っていましたので、それを合わせて治療しています。

 結果はというと 毎週来院されていますが、治療するごとに良くなっています。勿論、カレーもスパゲッティもピザも食べれます。京都王将の餃子は食べれても大阪王将の餃子は食べれない といった具合でしたがそれもいけます。現在は山崎製パンのランチパックのいちごジャムが美味しくないとのことで奮闘中です。患者さんの旦那さんからは あんまり良くなると体重が増えてくるので適当にと言わていますが・・・。

「食べれることは幸せ」なので良くなってきて良かったです。

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あなたの咳はどこから?

今回のお話は「あなたの咳はどこから?」というお話です。

 寒いような温かいような日が続いています。風邪をひいたという患者さんも多く、コロナ以後の今日この頃 咳もなかなかしずらいですよね。患者さんに聞いてみると大概 「咳をする」ことは風邪をひいたの一択です。いやいや そんなことはないでしょうと思うのですが、風邪でもないのに「咳」。どうしてなのでしょう。

 まずは自分自身の体験談から・・・。鍼灸師になる前、会社員いわゆる営業マンでした。車通勤をする中 大きな交通事故を3回しました。安心してください!生きていますよ! まあ大きなケガもなく病院にもいきませんでした。ちなみに車は3回とも大破しました。今思い起こせばその頃から空咳が出るようになっていました。よく「咳大丈夫?」などと尋ねられることも多かったです。咳はあっても風邪をひいているわけでもなくそのままにしていました。その後 人生の転換、鍼灸の道へと入り鍼をしてもらうことが多くなり(それまでしたことがなかったです)するとその空咳が出なくなったのです。なので簡単に言うと交通事故の後遺症だったのでしょう。そこから咳というのは風邪だけではないと確信したのでした。

 風邪を引いた時に咳が出る よくあることですよね。なのでこのケースは割愛して。

咳が出た時咳が止まらなく出て エズくほど出ることってありますよね。これも風邪のせいとよく患者さんは言いますが 風邪引いた時こんなエズくような咳しないでしょう。これは腹からの咳でお腹の中のガスがみぞおち辺りに上がってきて横隔膜を刺激して出る咳なのです。こんな咳の時に風邪の治療をしても治るわけないのです。こんな咳の場合は胃の治療が大切なのです。咳の種類で治療の場所が違うのです。

 私も実は年明けから咳が出ていました。勿論風邪ではないです。上記の腹の咳でもないです。あんまり咳が多いと患者さんが心配するのでいかがしたものかと。そこで「貼る鍼」を貼ってみようと試みました。場所は胸椎1番。ここなら自分で貼れるとこ。触診するとすごく痛い。貼ってみると咳は激減しました。今も貼っています。

もし咳が出る、風邪薬を飲んでも変わらないのであれば鍼灸という選択肢もありです。

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鍼や灸は何に効くの?(風邪 編)

今日は前回に続きまして「鍼や灸は何に効くの?」の第2弾です。今回は「風邪編」です。

前回の打撲患者さんの前に 風邪気味患者さんが来院されていたんです。その話を・・・。

その患者さん いつも腰がだるいが主訴なのですが、2~3日前に風邪をひいた、その後 後頭部や肩甲骨辺りが気になる ということでした。「風邪をひくとその辺りが調子悪くなりますよ。」なんて話になってきまして。

 後頭部に 風池 というツボ 私の感覚では風邪をひくと後頭部が痛くなる辺り。肩甲骨に 風門 というツボ ここは風邪のひき始め 寒気を感じる辺り。二つのツボの共通点は 「風」。東洋医学では「風邪 ふうじゃ」といって邪気のひとつだと言われています。風池 風門 のツボに鍼をすれば良くなるということになります。風門 肩甲骨の辺りは患者さんが寒気を感じるところ、なので鍼もいいですが 灸がもっと効果的です。風門 に灸をすると肩甲骨辺りがシャンとなってきます。患者さん 帰り際に「身体が温まって気持ちよくなった」と言われていました。

ついでに 今年の12月は今のところ温かいですが 来るかクリスマス寒波 年末寒波。風邪のひき始め この風池と風門 というツボで乗り切りましょう。風池は爪楊枝を数本束ねたもので後頭部を突いてください。肩甲骨に寒気を覚えたら ドライヤーで温めましょう。風邪の初期段階であればこれでいけるでしょう。すこし風邪もひどくなれば肩甲骨上部(一番は胸椎3番くらい 身柱というツボ)にカイロを張りましょう。風邪薬を使わず治ることも可能です。 

 風邪の治し方指南になってしましましたが 鍼灸は整形外科領域だけでなく 風邪などにも有効というお話でした。

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鍼や灸は何に効くの?(打撲 編)

今回は「鍼や灸は何に効くの?」というお話です。打撲 編です。

「打撲の治療を鍼灸で?」と思われる方も多いでしょう。大体 鍼灸といえば整形外科領域が認知度高めですから・・・。ところが打撲には鍼灸がよく効くんですよ。て、ことは勿論「交通事故」もオッケイですね。

以前から 鍼灸うえだのホームページの中のブログにも掲載していますが 打撲に鍼灸はよく効きます。

昨日 打撲の事案があったのでブログに書いてみようと思います。

 いつも週1で来院される70代後半女性。自宅で尻もちをついた、その時に右の足の親指もどこかに当たったか打ったかで大いに腫れている。見ると内出血で赤くなっている状態。歩くとその親指が痛いし靴を履くと周りが締め付けられるようでこれも痛い。なので 歩く姿も痛々しくうまく歩けないようだ。患部の右の足の親指から足の甲を触ってみると明らかに腫れている。とりあえずは腰から治療すべしとうつ向けになってもらう。触診すると右側の腰(特に仙骨部)がおかしい。おかしいというのはこの場合 左右の腰(仙骨部)を比べると違う、尻もちをついたせいか右側が腫れている。こんな時は 今 流行りの「吸い玉」を使う。鍼灸うえだではただ吸い玉をするのではなく、三稜鍼という鍼を使う。三稜鍼は治療者が「ココ」というところを刺す、すると皮膚に少しながら傷ができる。そこを吸い玉で吸引し 溜まっている血液(東洋医学的には 瘀血)を取っていくというものである。すると普段知っている血(サラサラ)ではなく ドロッとした瘀血が出てくるのである。その瘀血を取ることによって早く腫れがとれたり痛みがなくなったりして 症状が改善されていくのである。この日は1時間くらい その瘀血を取るような治療をしていた。腰の治療が終わり今度は上向きになってみると 右親指のはれ、足の甲の腫れは良くなっておりうっすらしわが確認された。患者さんに足の指の痛みを確認したが痛くなく歩きやすいとのことでした。

 鍼灸っていろんな可能性があるんです。今の症状の改善が悪ければ東洋医学という選択肢もあるかと思います。

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咳の薬が足りない 今こそ 鍼灸を!

今回は「咳の薬が足りない 今こそ鍼灸を!」というお話です。

 ここ最近 インフルエンザも流行し 近年の薬不足も重なり 患者さんが困っているというニュースをよく見かけます。インフルエンザやコロナはウイルス性のものなので 鍼灸で治療というわけにはいきませんが ただ咳が出るとか痰が絡むといったことであれば「鍼灸」という選択肢もあるのではと考えます。

 鍼灸は世間一般に知られている 肩こり 腰痛 膝痛 といった整形外科領域以外にも内科疾患にも効果的です。

 通院いただく患者さんも知らない方がいらっしゃって「へぇ~」といういう言葉も聞きます。来院履歴の長い患者さんは「風邪気味なんでそれもしておいてね。」なんてこともあります。風邪のひき始め 肩甲骨の上の方がゾクゾク寒気がきたりしますよね。ちょうどその辺り 「風門ふうもん」というツボがあるんです。いわゆる「風邪の門」ですよ。ここにお灸をすると風邪が大事に至らないんですね。表題の「咳」でいくと頚の下の辺り大きい骨の近くに「定喘ていぜん」というツボ、字のごとく咳に効くツボですね。このツボに鍼をしたり灸をすると咳が治まったりします。鍼灸うえだでは 薬が苦手という患者さんもいます。そのような患者さんにはツボを使って回復に向かうようにしています。なので 「咳止めがない」といったニュースをみると つい鍼灸という選択肢があるのにと思ってしまいます。

 ついでなので 私のなかの「痰」ついて述べてみましょう。私が若いころ(もちろん鍼灸師です)年配の患者さんが「痰が、痰が」と言われていたことを思い出します。でも若い私にとって なんで痰が出るのだろう くらいにか思っていませんでした。だんだんと年齢も重ね還暦くらいになると 痰が~ という気持ちもわかるようになりました。私の考えでは若い人には少なく年を重ねた人に多い症状ですよね。なので老化とか劣化という言葉が適当なのだと思います。なので 痰が~ がどんなことをしても完治することはないと思います。でもメンテナンスすればまあまあ持つのではないかと考えています。じゃあ どこをメンテナンスするのということですが それは「気管支」と考えています。「気管支」は煙突のようなもので 段々と煤がついてきます。要は「煙突掃除」ですね。人間 生まれてから呼吸をやめることができないので だんだんと劣化するのでは。「気管支」なので背骨のところ 鍼灸では「督脈とくみゃく」という背骨の中央を流れる経脈がありますのでそれらのツボを使うと「痰がでる」といった症状が改善されるんです。私の治療ポイントですが 表題に大きなことを書いているので 皆さんご参考まで ということでツボを紹介しました。

 症状のある方良ければ 参考に早く良くなってください。

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外反母趾の原因は何なのか 一考察

今回のお話は「外反母趾の原因は何なのか」というお話です。一考察ということで私なりの考えを述べていこうと思います。鍼灸に外反母趾など関係ないように思われますが、鍼灸で患者さんの愁訴を治すというのがライフワークになっていまして、もう10年以上外反母趾について考えています。鍼灸うえだのブログにも関連記事を載せています。

 一考察として現在こうすれば外反母趾は治るのではないかというお話です。勿論変形した親指が元に戻るわけでもありませんが、これ以上症状の悪化にはならないとということです。

 今までブログにも患者さんにも原因は歩き方にあると思い説明してきました。外反母趾の患者さんって基本的に後ろの足で地面を蹴って歩くってことがないんですよね。簡単に言うとペンギンにような歩き方だと思います。これを地面を蹴って歩けば外反母趾が改善されると考えていました。ところが 患者さんのある一言で尾の考えが変わったのです。その一言とは「先生!どう歩いたらいいの?」という言葉でした。

 その患者は70歳過ぎの女性。肩こりで来院されたのですが、その女性外反母趾。それも足の親指が2番目の指に乗っかっているくらい小指の方に向いている。いつも「先生 外反母趾大丈夫?」と訊かれる。「大丈夫じゃないけど、いつものように歩き方気を付けようね」と返したところ 先の「先生! どう歩いたらいいの?」になったのです。私は素直に「えっ 歩き方わからへんの」と思ってしましました。そして なぜこの女性はそんなことを言ったのか、なぜなのか 謎でした。ずーっと考えていてある答えが見つかりました。それは「歩き方がわからない」ではなく「その歩き方ができない」のではないかということ。後ろ足で地面を蹴るといった動作がとれないこと これが原因なんだと思います。

 結果的な何なのか 足関節が固まって自由に動かすことができないということなのです。つまり足関節を鍼灸で柔らかくしてあげれば地面を蹴ることができ 最終的には外反母趾が改善するということです。

外反母趾の患者さんに足関節治療をしているのですが まだ顕著な改善には至っていません。(外反母趾痛いという患者が来れば症例になっていいのですが。鍼灸上田の患者さんはだいぶ変形も進んでる方が多いので) 

 患者さんの一言で 色々考える内容でした。

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車に乗ってないのに 車酔いのような患者さん

今日のお話は「車に乗っていないのに 車酔い のような患者さん」です。

今週の患者さんです。久々に来られた患者さん 「しんどい」とのこと。どんな調子ですか と尋ねると「更年期のせいかしんどい。めまいのような気がする。」と何だか意味不明。患者さんもしんどいのかあまり説明する意欲もなし・・・・。いやいや、めまいならめまいでしょ。ような気がするっておかしいでしょって感じですけど。この時点で これはアレだな とは思いました。(阪神タイガースの アレではないですよ)

 座っているのもしんどそうなので ベッドで仰向けで寝てもらいました。お腹を診るとガスでいっぱい。特にみぞおち辺りにガスが多いと気分が悪い、戻しそうになる感じになるんです。なので アレというのはガスのせいだなとわかっていたんです。すぐさま 足の三里穴(胃の働きが良くなる)と三陰交穴(下腹の働きを良くする)ツボに鍼をしました。少し鍼を刺した状態でいると みぞおち付近のガスが少し下に降りていく感じでした。鍼灸うえだのブログにも書いていますが めっちゃ悪阻のきつい患者さんの時も同じようにして改善したことがあります。

少し落ち着いたところで今度はうつ向き 頚 肩 肩甲骨あたり 腰と鍼とお灸をして ベッドから起きたところで患者さんは 車酔い、しんどいのが改善していました。翌日はもっと楽になったとのことでした。 

 この時期 大なり小なり このような患者さんは多いです。一つは夏の疲れ。今年は例年以上暑かったので 冷たい物の摂取が多かったから。あと 足が冷えるとこのような状態になり易いです。先ほど出てきた 三陰交穴は 足首の 少し上にあるのでそのあたりが冷えるとダメです。少し長めの靴下をはくことを勧めます。

 お腹のガスのせいで 体調が悪くなることって多いんですよ。お腹は 食べられる、便が出る に加えてガスが出る この3つが重要と考えます。この時期 この患者みたいになり易いので気を付けてください。

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脊柱管狭窄症を治療する

今回のテーマは「脊柱管狭窄症」です。以前に脊柱管狭窄症を治療するには「刺絡」が良いというブログを書きました。その後また「脊柱管狭窄症」の患者さんを治療する機会がありましたので そのお話をしましょう。

男性73歳 脊柱管狭窄症を3年前に手術 本人曰く 手術後に腰痛、手術した方の足(左足)の痺れ 膝から下が熱くなる
歩きにくい といった症状で来院。来院して患者さんをみるとチョコチョコ歩き、こんな歩き方しかできないと云われる。
本人もだいぶ上記の症状で困っているようなので「脊柱管狭窄症には刺絡が良いと思うが」と説明。はり灸が初めてだったことと「刺絡」は抵抗があるのではと考えて充分な説明をし、「先生にお任せします」とのこと。ということで治療をしました。全身治療を行いましたが腰部は「刺絡」です。鍼灸うえだでは初診2時間治療でしたが患者さん本人「治療後症状の変化はない」とのこと。治療後「先生!幾らですか?」と患者さん。「oooo円です。(お値段は診療案内で確認してください)」というとその患者さんは小走りに奥さんの元へ。エっ走ってるって感じでしたが、本人は気が付かずそのまま治療院を後にされました。次回来院時には歩きがいい、チョコチョコ歩きでは無くなっている、それは本人も認めていました。

この患者さんの大きな悩みは「足が熱くなる」ということなのです。来院された時期が11月末。いくら大阪といえど暖房器具がいる。特に寝ているときに電気敷き毛布をすると手術した側の左足だけ熱くなる、これで寝ていられなくなり起きてしまう。やはり足を出すと寒い これが困るとのことでした。
来院されて3回まではその「熱い」も変わらず毎回のように「先生!変わらへん」と云われていました。それまでは触診して「ココ!」という処に「刺絡」をしていましたが、同じことをやっててもしょうがないと思い 患者さんの「熱い」という処のデルマトームから仙椎1(S1)だろうと仮定して「刺絡」をしました。次の来院時には「先生、だいぶ熱い範囲が減ってきた」と云われました。自分の触診だけでなくいろいろな知識を駆使して患者さんに臨まないと治療できないと痛感しました。ちなみにその患者さんは耳鳴りもあり一緒に治療していましたが、その耳鳴りはいっこうに良くならず、耳鳴りがきつくなる時があるとのことで脊柱管狭窄症の治療の途中でしたが来院が無くなりました。

脊柱管狭窄症は「刺絡」ということが完治したわけではありませんが、またまた症状改善ということで自信をもって治療していきたいと思っています。
  

手根管症候群は鍼灸で治る

今回のテーマは「手根管症候群」です。
手根管症候群といえばなってしまったら、もう手術しかないと考えてしまいます。実際、私も手根管症候群なんて鍼灸では治せないものだと思っていました。今まで鍼灸をしている中 手根管症候群で手術された方を何人も見ています。その方たちも予後は大変らしいとの話も聞きます。

昨年はずっと「手の痛み」について研究していましたが、それによって手根管症候群も治るのではないかとという風に思うようになりました。手の痛みが治るのです。勿論 鍼灸治療によってです。そうなると何故手根管症候群になるのかという疑問が湧いてきます。ざっくばらんに言うと「使い過ぎ」ということになります。昨今は忙しく手をよく使うなんて日常茶飯事のこと。そしたら日本人みんな手根管症候群にならないといけません。でもそうでないとしたら何か理由があるのでしょう。わかりやすく言うと、それは手 特に手首辺りに関係する場所に疲れが溜まりきっていてそれが手首を腫らし手根管症候群の症状を出しているということです。

現在 鍼灸うえだでは手根管症候群と診断された方が3名来院されています。治療後は症状も軽減されています。現状完治には至っていませんが3名とも改善がありますので鍼灸治療は期待が持てると思います。

今回のブログは今までと違って一連の患者さんストーリー(実際の話)ではなく「できる」とだけ紹介していますが長期の研究の成果なのでツボ名や身体のどこであるかということは伏せさせていただきます。

身体にはツボとは違ったそこに対応する場所が存在するように思われます。最近はそれを使うといとも簡単に患者さんの痛み、可動域など解消できるようになりました。もう少し研究していきます。

変形性膝関節症に鍼灸を。

 今回のテーマは「変形性膝関節症」です。膝の悪い人って意外と多いんです。ここ最近は患者さんが「膝痛い」とかいわれるんですが、腰の治療をすると改善するケースが多く何事も腰だなと思っていた矢先、変形性膝関節症の患者さんが来院されました。以前はよく治療していましたが、最近めっきりと減っていたので半分ドキドキものでした。

 49歳、女性。半年前から右膝に鈍痛が出てきた。2ヵ月前より刺すような痛みに変わってきた。1時間くらい歩くと痛む。右膝が曲げられない、と症状。膝自身も腫れており明らかに腰だけの治療では無理。ということで膝周囲に鍼をする。そうそうこの患者さん鍼初心者なので鍼が痛くないよう気を付けて鍼を打つ。幸い鍼は痛く感じないとのこと。
 次に腰を触診。やはり腰も悪いように思うが患者さんは腰は何ともないと言う。腰にも鍼を打ちました。(腰のツボはいりくんでるので割愛します)
 治療後 患者さん曰く「見た目膝の腫れが治療前と後では違う、腫れが引いてる。痛みもマシ。」ということでした。
1週間後来院され「4日間は全然痛くなかったが、その後段々と痛くなってきた。」「整形外科で水を抜いたこともあるが、それより治療後の感じが良い。」ということでした。まだまだ腫れているんですけどね。

変形性膝関節症の治療についてはまだまだ自分の中でうまくいっていないのでいろいろ勉強してこの患者さんが早く治るよう頑張りたいと思います。一応マシになって良かったですけど。
この患者さんが良くなったらまたブログにて報告します。