今回は「咳の薬が足りない 今こそ鍼灸を!」というお話です。
ここ最近 インフルエンザも流行し 近年の薬不足も重なり 患者さんが困っているというニュースをよく見かけます。インフルエンザやコロナはウイルス性のものなので 鍼灸で治療というわけにはいきませんが ただ咳が出るとか痰が絡むといったことであれば「鍼灸」という選択肢もあるのではと考えます。
鍼灸は世間一般に知られている 肩こり 腰痛 膝痛 といった整形外科領域以外にも内科疾患にも効果的です。
通院いただく患者さんも知らない方がいらっしゃって「へぇ~」といういう言葉も聞きます。来院履歴の長い患者さんは「風邪気味なんでそれもしておいてね。」なんてこともあります。風邪のひき始め 肩甲骨の上の方がゾクゾク寒気がきたりしますよね。ちょうどその辺り 「風門ふうもん」というツボがあるんです。いわゆる「風邪の門」ですよ。ここにお灸をすると風邪が大事に至らないんですね。表題の「咳」でいくと頚の下の辺り大きい骨の近くに「定喘ていぜん」というツボ、字のごとく咳に効くツボですね。このツボに鍼をしたり灸をすると咳が治まったりします。鍼灸うえだでは 薬が苦手という患者さんもいます。そのような患者さんにはツボを使って回復に向かうようにしています。なので 「咳止めがない」といったニュースをみると つい鍼灸という選択肢があるのにと思ってしまいます。
ついでなので 私のなかの「痰」ついて述べてみましょう。私が若いころ(もちろん鍼灸師です)年配の患者さんが「痰が、痰が」と言われていたことを思い出します。でも若い私にとって なんで痰が出るのだろう くらいにか思っていませんでした。だんだんと年齢も重ね還暦くらいになると 痰が~ という気持ちもわかるようになりました。私の考えでは若い人には少なく年を重ねた人に多い症状ですよね。なので老化とか劣化という言葉が適当なのだと思います。なので 痰が~ がどんなことをしても完治することはないと思います。でもメンテナンスすればまあまあ持つのではないかと考えています。じゃあ どこをメンテナンスするのということですが それは「気管支」と考えています。「気管支」は煙突のようなもので 段々と煤がついてきます。要は「煙突掃除」ですね。人間 生まれてから呼吸をやめることができないので だんだんと劣化するのでは。「気管支」なので背骨のところ 鍼灸では「督脈とくみゃく」という背骨の中央を流れる経脈がありますのでそれらのツボを使うと「痰がでる」といった症状が改善されるんです。私の治療ポイントですが 表題に大きなことを書いているので 皆さんご参考まで ということでツボを紹介しました。
症状のある方良ければ 参考に早く良くなってください。
(この記事は どこネットと鍼灸うえだ のブログにて公開しています)