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子どもは賢い

「子どもは賢い」なんて変なテーマですが今回は小児はりで・・・。
私は小児はりで来院したパパやママに「子どもは賢いよ」って言うんです。まあ、実際賢いですし・・。

事例を挙げていきましょう。大師流小児はりを勉強した人は一度は聞いたことのある言葉「子どもを泣かさない。」子どもを泣かしてしますと治療者の思うように治療ができません。子どもは身体を動かしたりママにしがみついたりと治療したいところをうまくさせてくれません。また子どもが泣くと治療している小児はりが痛い?なんてパパが思ったりして、あまりいい印象はありません。大師流小児はりって皮膚をさするような治療なので全然痛くないのに・・・。うまく治療できない、親の心証悪い、こりゃ泣かさないに越したことない。
でもね、子どもって泣くのよね、特に初めての治療院。何されるかわかんないのにいきなり服脱がされたりしたら・・「病院?注射?イヤだ。」て当たり前でしょ。でも努力している治療院は多くて 白衣着ない 子どもが落ち着くまで待っている メガネをはずす 男の人は子どもが苦手なので女性の先生が治療する などなど。鍼灸うえだはスタッフは男性だけだし、子どもが落ち着くまで待ってられないし そんな手は使えない。
 そこで裏ワザ紹介、それは保護者の説得。(これも勉強しましたね)「子どもは賢いよ、今日は泣いているけど2~3回で泣かなくなるから。」
実際、子どもはだんだんと泣かなくなります。最初は泣くけど。多分子どもは子どもなりの分別があるのだと思います。白衣を着ていても病院と治療院(鍼灸院)の区別はつきます。予防接種のあとに鍼灸院に来ても泣いたりしません。ここは鍼をされるところ、気持ちいい処と認識されると大丈夫です。

鍼灸うえだの患者さん 下の子が生まれたおねえちゃん、かんむしになってしまいました。夜に大声を出す(夜驚症)、イライラして人に攻撃的なる(特に自分より弱いものに攻撃的になるので今回は赤ちゃん)といった具合。「小児はりお願いします!」とおかあさん。「わぁーん」とおねえちゃん。いきなりか。これはあやしてももう無理。裏ワザを使おう。でもしっかりと症状の改善がないと次回の来院はないのでポイントは外さずに治療。「今日は泣いたけど、みんな泣かなくなるよ。」小児はりが終るまで泣いていたけど服を着たらご機嫌さん。帰りにはバイバイしてくれました。もちろん続けて来院していただき夜の雄叫びはなくなりました。赤ちゃんにもやさしくなりました。小児はりをする時「おてて貸して」ていうとちゃんと手を差し出してくれます。子どもはここは気持ちいい処なんだと思ってくれているのだと思います。やっぱ子どもは賢い!

少しでも小児はりの良さをわかってもらい、子どもは元気になり、パパとママは育児が少しでも楽になって笑顔が増えることを願っています。

打撲・打ち身に鍼灸は効く(交通事故編)

鍼灸が打撲や打ち身によく効くということはあまり知られていません。でも患者さんが自転車で転んだり、部屋のどこかで足をぶつけたりということは日常的にあることです。それも早く治療すれば早く良くなるのであれば「さっき転んじゃった。」という患者さんの声に耳を傾け治療すればすぐに楽になります。これぞ治療者冥利に尽きると思うのですが・・・・。

今回は「交通事故」です。その患者さんは坐骨神経痛、その治療で月2回程度来院されています。主訴は坐骨神経痛でも そこは鍼灸うえだ 身体全身を診ないといけません。まずは椅子に座って肩、首、両手から。「今回、右手よく使いました?なんか普段と違いますよ。」と声をかけると「別にいつもと一緒かな・・・・。アッ車が小さくなったから使い勝手が悪かったかな。」「なんで車が小さくなったんです?」「実はね、交通事故したの。」「されたんじゃなくてしたの?」「そう雨降ってて左折してる最中、自転車に乗った学生が赤信号を渡ってて、急に止まったけどぶつかった。そういえばそれから何となく肩が凝ったような感じ。これって交通事故のせい!!」「多分・・・。」
会話調で状況を説明しましたけどお分かりいただけましたか。
ポイントは患者さん本人交通事故の後遺症とは気づかなかったこと。まさか加害者側が交通事故のダメージ(打ち身)になるとは思わなかったこと。身体にかかる負担・衝撃はスピードや事故の程度で決まるものではないこと。本人曰く「そんなに大したことなかったのに・・・・。」ちなみに今回の事故は自転車と車の接触ですが修理見積もりは30万円だそうです。でも学生さんは自転車乗っててこけただけのよう。大事故でなくてよかったです。

治療の話へ。右肩から腕にかけてなにやら突っ張る感じ、「普段こんなことないのに」と思って尋ねると交通事故という話。被害者だろうと加害者だろうと関係ありません。身体がおかしければ治すのみ。どこかに事故の衝撃があるはず。やっぱりありました。胸椎2番の右際に。そこに三稜針と吸い玉をします。私なりの刺絡があっているかどうかの確認法、吸い玉に吸い上げられた血液 やっぱり普通のサラサラ血液ではない(ドロッとした固まる血液)であれば当たり。あと皮膚を切った時患者が「痛い!」って言うか言わないかがポイント。治療後は肩がスッキリと患者さんは喜んでおられました。あと頚椎・腰椎のむち打ち好発部位も確認しておきました。

交通事故も頸椎捻挫・腰椎捻挫という症状名がつきます。鍼灸それも刺絡がよく効くケースが多いです。文中にも書きましたが、症状は事故の程度やスピードによって比例しません。その状況に応じて考えていくことが大切です。ピンチはチャンスで「身体は丈夫だ」と豪語している私ですが、ただ交通事故だけは多くて(人身事故はありません)車を3台ほど大破しました。交通事故後遺症、いわゆるむち打ちに関しては身体がわかっているつもりです。くれぐれも交通事故には気をつけましょう。

鍼灸うえだでは「ちょっと遅れます!」「交通事故だけは気をつけて来てください。」と応対しています。

花粉症のツボここかな。

今年の春は「花粉症」のツボを探すことがテーマでした。自分に(ブログ:ピンチはチャンス編)または患者さんの協力のもと一応 ツボを発見しました。ツボの条件としては自分一人でツボを押さえられる、つまり治療らしきことができるのが条件です。だって花粉症はいつ来るかわからないし、誰かが傍にいるとは限らないので一人でできるという条件が要るのです。
鼻の中全体が楽になる というのが頭の処。ツボ名など言っても一般の人はわからないのでわかりやすく・・・。
まず両耳の裏を前につまり二つ折にします。その左右の耳の上の尖った処から線を頭上で交わらせます・その線と身体の真ん中の線(正中線)の交点が「百会ひゃくえ」というツボです。頭痛・逆上せ・痔などに効果があると言われているツボです。そこではなく百会から指の幅一つ分前の正中線にすっごく痛い処があります。ここを刺激すると鼻の中全体が鼻炎の時にスッとします。私の場合は風邪をひいた時 そこに鍼をすると鼻の中の違和感がとれてスッとしました。一度試してみて下さい。

あと気になるのが鼻水。気が付けばタラーリと落ちそうになる。あんまりカッコいい姿ではないので鼻水が止まるといい。定番は小鼻の処。鼻水が出る方がちょっと痛いか硬いか。そこを刺激すると一時的に鼻水は止まります。あんまりきつく押さえたりすると鼻の処なので目立っちゃいます。軽めに押さえて下さい。
別のツボで鼻水押さえるとしたら手首。親指からの線とと手首の線の交点。この辺りを押さえるとここもまた一時的に鼻水が止まります。ここも試してください。ここは鍼灸学校時代 友人と発見しました。もう20年以上前のことですが・・。

患者さんも花粉症とはだんだん言わなくなる時期、今回発見したツボもお蔵入り。
でも花粉症の方ちょっと覚えておいてくださいね。

アトピーは鍼灸で治そう

今回のテーマは「アトピー性皮膚炎」です。今や三人に一人はアトピーと言われる時代。我が家にも三人ほどお子さんがいますがやはり一人はアトピー性皮膚炎でした。やはり統計は当たるのね。
現在 その子は大学を卒業し新社会人で頑張っていますが、アトピー性皮膚炎の症状を見たときは衝撃的でした。生まれて1か月お宮参りの頃アトピーが出てきて身体もお顔も皮膚はズルズル。症状は知っていたものの実際に見ると結構キツイ。親としてはそんな顔や身体の症状 ズルズル状態を写真に残すのが嫌なので1年間写真なし。鍼灸師なら症状を残しておいたら良かったと後から奥さんに怒られましたけど。男親としては娘のそんな姿いらない!!
アレルゲンは鶏肉・卵でした。面白いように奥さんが食べてお乳を与えるとみるみるうちに症状が出てくる。すっごい反応するなという感じでした。なるだけアレルゲンを母親が摂らないようにして症状が出ないよう気をつけました。また、その頃は鍼灸師として駆け出しだったので義父(谷岡賢徳先生)に毎日のように小児はりをしてもらいました。その甲斐あって1歳過ぎにはアトピーの症状は出なくなり、もちろんアレルゲンの鶏肉・卵を本人が食べても大丈夫です。その様子を1年強観てきたので「アトピー性皮膚炎は治る」と声を大にして言いたいです。

ただ本人は勿論両親や治療者も覚悟が要ります。アトピーはすぐに治るものではないので根気よく小児はりを行うこと。症状によっては年単位の話になるので気が遠くなるかもしれません。だけどあきらめたら終わりです。アトピー性皮膚炎を治すことは体質改善です。長い目で見ていきましょう。それだけではなかなかご両親も小児はりに連れてきにくいものです。ですから子どもの今の症状をとることを目的とします。大きい目ではアトピーを小さい目では今現状のかんむし症状を(アトピーの場合痒みがあるため、夜あんまり寝ないとか機嫌が悪いとかよく泣くとか)とっていくのです。そうするとご両親は日々の育児が楽になりますし、長期的に小児はりに通うことがアトピーへの体質改善につながります。まずは小児はりがアトピーに効くと思うことです。その点私は娘が治ったこともあり絶大な信頼を小児はりに持っています。

今まで小児はりで子どもの身体を診てきましたが アトピー性皮膚炎の場合は多くはお腹のガスが関係していると思います。ガスが溜まることは胃や腸が働きが鈍るということ、胃腸系を整えていくとアトピーの症状はマシなように思います。逆にいうとアトピーの症状がキツイ時は大抵ガスが溜まっています。アトピーで調子が悪い子どもは大抵お腹がパンパン状態でした。最近「免疫系は腸だ」なんてよく聞きますけどその通りだと思います。

子どもの調子が悪いとお母さんも・・と家族で連鎖していきます。また良い身体の状態でないと良い思考は生まれません。つい良くないことを考えたりして。それは不幸だと思います。身体が良くなることが家族みんなが幸せになる第一歩だと思います。

ピンチはチャンス(鍼灸うえだの場合)

ピンチはチャンスなんてよくきく言葉です。私のような鍼灸師に言わすと「体調が悪くなったときこそ人体実験して良く効くツボを探すぞ!」ということなんです。そんな時じゃないとツボって探せないですしね。
実は私はあまり「肩凝った~。」などとは思わない、肩こりというものをよく知らない。衝撃発言!!大学時代ワンダーフォーゲル部だったので重たいキスリング(今でいうザック)を先輩に持たさせてよく山に登りました。1回生の山登り多分1回目か2回目の時に肩が痛くなり「これが肩こりなんだ」と実感したことを覚えています。銭湯の10円マッサージ器に座って思いっきり揉んだらすぐ治りました。じゃあ、違うのかな。
睡眠は布団に入ると30秒で熟睡です。だから不眠って何?1年に1度か2度寝れない日が・・・。これが不眠なのか。患者さんと話をしていて不眠の話になって「私もあります。年に1回か2回だけど・・。」と威張っていったら「そんなのは不眠と言わないの!」と一喝されました。ということで最近はこんな身体・こんな体質に生んでくれた両親に感謝しています。体調がすごく悪くならないので治療することもないです。だから体調が悪くなったらチャンス。どこに鍼をしたら体調が変わるのか人体実験、ワクワクする~。

ということで人体実験のお話です。このところ気温が一定でありませんよね。風邪をひきました。♪私風邪をひいちゃいました♪(一応流行りものを入れておきました)喉が痛い、鼻水が出る、熱があるが大きな症状でしょうか。自分でできること、やはり制限があります。背中は鍼が打てないし鍼するところが限られる。熱の治療は背中でするか、指の爪の近くを使うかなのですが、背中はできない。爪の近くは鍼を片手で持つことになりこれまた難しい。熱の治療はお見送り。鼻水と喉に絞ってツボ探し。そうだ、鼻水は花粉症治療になるから頑張って見つけないと・・。
ということで鼻水のツボ見つけました。鼻の中が気持ち悪い感じが取れるツボと鼻水がでなくなるツボかな。現在このツボで鼻水が止まるのか臨床実験中です。うまくいけばブログで公開します。乞うご期待。喉はうまくいきませんでした。

そうそう我が家は鍼灸一家なので基本、最低限しか飲みません。先日こんなことがありました。長女も4月から社会人。4月1日から入社式、研修へと。入社式が品川で荷物少ない方がいいとなるべく荷物は少なめに、もう温かくなるだろうと冬物はなし。しかし研修は長野県へ、周りを見れば雪が残ってる。そりゃ風邪ひきますよね。「研修期間が長いので常備薬を持参してもいいですよ」という会社の配慮でしたが「うちは薬を普段飲まないから、せんねん灸でも持って行け。」と持たせました。入社2日目に風邪ひいた~とSOSの電話。薬があるわけでもなく「じゃこのツボとこのツボにお灸だ」と電話越しにお灸指導。なんとか治ったようです。さすが鍼灸師の娘と感心しました。