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かゆみをお灸で鎮める

 今回のテーマは「かゆみをお灸で鎮める」です。痛いのは辛いけどかゆみはもっと辛い。どうかなるものならどうかして欲しいと云うかんじですが・・・。これがお灸でマシになるならそれに越したことはありませんよね。そんなお話しです。

 夏の時期、蚊に刺された時どうします?鍼灸師の中では蚊に刺されたときはその部分にお灸するとかゆみが止まるという話があり 実際かゆみが止まります。この話を考慮して・・・。

 85歳の患者さん、女性。肩こりが主訴。最近かゆみがあるとのこと。でも全身にかゆみがでるのではなく上半身にポツポツと2か所くらいにかゆみがでる。かゆみのところは赤く発赤腫脹。以前から話だけは聴いていたが、たまたま今日はグッドタイミングでかゆいらしく、「先生 どうなっているか診て。」とそのかゆい部分を診ることに。確かに赤い、もしかしたらダニに咬まれてる?と思って老眼鏡を持ち出し確認するも咬まれているかんじでもない。誰もが経験したことがあると思うがかゆいと感じるとひたすらかゆい。無性に搔きたくなる。その患者さんもそうだった。「かゆい、かゆい。」とばかりに搔き始める。皮膚から血が出てきそうな勢いだ。
 「先生、原因何?」「いや何って言われましても・・・。」「東洋医学的には 肺 の弱り。肺ってここら辺り(肩甲骨内周辺)凝ってるでしょ。勿論ここらの治療はしますよ。でもかゆいのが止まらないと辛いよね。あのね、かゆいところにお灸するとかゆみが止まったりするんですよ、今からお灸してみる?うまくいったら家でかゆい時もせんねん灸したらいいし・・・。」「じゃあ、お願いします。」お灸をすると「そこにお灸すると気持ちいい!」とご機嫌。かゆみは止まりました。家でもかゆみが出たらせんねん灸でやってね。

 先ほどの話。蚊にお灸は自分でも実証済みなのでそんなにびっくりしないけど、今回は訳わかんないかゆみにもお灸が効きました。お灸恐るべし。勿論かゆみに良く効くツボ 「肩グウ」とういうツボはしっかり鍼と灸をしてあります。
皆さんもかゆみが出たらお試しあれ。

鍼灸には副産物がある

 今回のテーマは「鍼灸には副産物がある」です。特によく感じるのは 小児はり です。大人の鍼灸もそうですが、勿論小児はりでもそう、何か症状があってそれを治療するために来院されます。鍼灸師はその症状を治そうと一生懸命になるのですが、思わぬ効果もあるようです。
 小児はり 夜尿症で通院している男の子、小学三年生。夜尿症はだんだんと良くなっていますが、それとは別にお母さんから「小児はりをするようになってから、何事もウジウジだったのに自信もって何事にもするようになった。」と言われました。最初の頃は「学童保育でもその日の宿題ができなかったのに、きちんとやって帰るようになった。」というはなしだったんです。性格変わってきたな~みたいな。良いことです。これまた夜尿症の女の子。今まで朝が苦手で起きれなかったのに最近はご機嫌でおきるそうです。お母さん大助かりだそう。

 小児はりは基本的に全身治療。頭から足までします。勿論大きい子は喋れるけど赤ちゃんは喋れないないですから、施術者が悪いところを見つけて施術していくことになります。保護者が気が付かない部分も一緒に施術しているのでそういった効果が現れるのだと思います。子供たちが元気になることは喜ばしいことです。

そうそう、今日は朝、雨が降っていましたので電車通勤。普段はなるべく自転車で身体を使うのですが・・・。駅から治療院までの間に整骨院さんが何件かあります。ふと見ると窓に「小児はり」の文字が・・。この辺りでは鍼灸うえだだけっだったのに。ここらもだんだんと需要が増えてきました かな。
痛くなく気持ちいい小児はり、お薬飲まなくても済みますよ。即効性もありますし。是非お試しください。

棒灸が大活躍してます。

 鍼灸道具は色々ありますが、棒灸というのがあります。ホームページでも紹介しています。鍼灸うえだでは棒灸が大活躍しています。棒灸とはもぐさを煙草状にしたもの、勿論煙草よりは随分と太いですが・・。本来患部近くに火の着いた棒灸を近づけて温めていくものなのですが、これをすると皮膚表面だけが熱い。焼肉で言うと表面だけ焼けて中は生状態。これではちっとも気持ち良くない。気持ちいいのは中まで温まること。なので鍼灸うえだでは使い古したバスタオルを皮膚の上に置きそこに棒灸を当てていくというもの。バスタオルに火が着くって。そうなんです。私も何回か失敗しました。使う前にバスタオルに霧吹きで湿らせればバスタオルが燃えることもありませんよ。

 棒灸を使うのは、まず妊婦さん勿論お灸はしますが、鍼灸うえだでは鍼を刺さないのでその補いとしてお灸の後棒灸をします。この棒灸をすると赤ちゃんがすごく動くんだそうです。特に腰、妊婦さんは気持ち良いそうです。
不妊治療では椀灸の後棒灸をするとめちゃくちゃ温まるそうです。冷え性にも有効です。
 次に夜尿症の小児。小児鍼との組み合わせで使います。私は夜尿症の子には身柱穴と腰部の棒灸が有効と思います。夜尿症の子は気持ちいい、また棒灸して欲しいとリクエストします。大師はり灸療院にいたときは線香を近づけていましたが、この棒灸の方が気持ちいいようです。最近夜尿症の子に上記プラス下腹部に棒灸すると「おねしょまし。」と大変喜んでいました。あと小児でも鍼だけでは効果が少ない場合棒灸を加えると治療効果が上がります。お灸のようにお灸が熱いってことがないので使い易いです。ガスがお腹に多い子とか風邪を引きやすい子なんかには効果的です。火を扱うため説明して理解してくれる子だけ使用します。じっとできない子などは棒灸が身体のどこかに当たると困るので怖くて使えません。
 しびれがある患者さんにしびれの範囲で温めてみるといった使い方もしています。お灸がしにくいところでも簡単にできます。
 最近膀胱炎の患者さんの下腹部にすると改善がみられたようです。

人間の身体、温めて悪くなることは少ないです。いろいろと考えて温めています。お手軽なので使ってみたらいかがですか?

エッ 鍼灸ってそんなものにも効くの?

 鍼灸うえだは患者お一人に対し1時間治療を行っています。身体は日々変化していて一人でいくつも愁訴を持っていることは当たり前です。なるべくその愁訴が取れることが治療家として生きがいだと思っています。
ただ、患者さん自身がこんな症状にはり灸は効くとか効かないとか判断して「これは言おう。」とかこれは「やめとこう。」なんてことがあるようで・・・。

 患者さんを治療していて「先生、それって何のツボ?」とか「何に効くの?」とかたまに言われます。そりゃそうでしょう。普段使わないツボを使っていたりしてるから。梁丘穴、膝の少し上にあるツボ。今日はそこにお灸している。「先生それって何に効くの?」「下痢。下痢っぽいって言ってじゃない。」「え~下痢治せるの?」「あのね、鍼灸って明治維新まで漢方薬とで日本の医療やったんよ。そこそこは治せるでしょう。」「今度から何でも言います。」

ほかの患者さん。もう治療も終わりかけ。今日の主訴は肩こり。話のついでに治療していて詰めている歯?歯茎が痛い。だからこれから歯医者に通わないといけない。治療が終わるのはいつになるのやらと愚痴のような一言。「え~そうなん。それならそれで早く言えばいいのに・・・。」「先生、治療してもらうつもりで言ったんじゃなくて・・。」「いいの、鍼100本打つわけでもなし、ちょっと鍼したら大丈夫。」頭を触り「ここ痛いでしょ。」「いやそうでも」「あっそう、じゃあもう少し押さえるよ。」「痛い!」「だから言ったでしょ。ここは口の中の痛みに効くから。」(ブログ・・口の中が痛かったら使ってみて 篇)そこに鍼を1本刺しました。

症状は色々あるけど身体は一つ。患者さんが良くなれば何よりです。鍼灸うえだに来院したときは とりあえず気になる症状は言ってみて、はり灸で治りことは頑張って治します。

悪阻(つわり)にも鍼灸治療効きます。

 妊婦さんが鍼灸うえだに来院されるのは一番は「逆子」。その次は妊婦さんはお薬が飲めないので「体調管理」といった具合です。

今回のテーマは「悪阻(つわり)」。悪阻なんて鍼灸治療で治るの?とよく言われますが、胃腸の具合を整えるので悪阻を治すことは難しいことではないんです。夏の悪阻は普通の悪阻と少し違う気がしますが・・・。

 その妊婦さんは金曜日に電話予約されました。「月曜日予約お願いしたいんですが・・」「はい、いいですよ。」なんて感じで予約を入れました。月曜日当日予約時間にその妊婦は来院されました。「すいません、悪阻で気分が悪いので横に袋置いといていいですか?」「ええ構いませんけど。今しんどい?」「はい、気分悪くて。」「じゃあもうベッドに横になってみて。」しんどいんだったらもっと早く言って、早く治療してあげるから。胃のツボで有名な足の三里穴。即効性のある梁丘穴。鍼灸うえだでは妊婦さんには鍼を刺さないからテイ鍼(刺さない鍼・圧する鍼)でその二つのツボを刺激したらお腹が鳴ってきて「少し楽になってきた~。」
 そうなんです、本来の悪阻もあるけどお腹のガスがみぞおちに集まっていて悪阻よりしんどい状態なんです。お腹のガスがみぞおちにたまるというのは足元が冷えているから、夏特有の症状だと思います。昔から「妊婦さんは身体を冷やしたらダメよ」と言われていますがなかなかしっかり守っている妊婦さんは少ない。特に腰から下、下半身は冷やすとダメですね。その妊婦さん帰りはルンルンで帰って行かれました。もっと早く来れば良かったのに。
まだまだ暑い最中、でも妊婦さん身体は冷やさないでくださいね。