ピンチはチャンスの第2弾です。ということはまた調子が悪くなってしまいました。今回は足の痛みです。よくこのブログで「足の痛みは腰から」とよく書いていますがこれは実体験なんです。何にもしていないのに痛むって・・・。多分どっか悪いから。年に1~2回こんなことがあるんです。前の時は膝痛でした。日曜日(6/21)朝起きて何ともなかったのに2度寝して起きたら足の甲が痛んで普通に歩けない。ショック!!今日は野球観戦する予定だったのに、歩けない。現在火曜日(6/23)そこそこ歩けるようになりました、まだ足を引きずっているけど。痛みはほぼありません。
では治療の顛末を・・・。
右の足の甲が痛い。坐骨神経痛の人はこんなに痛いのかと感じつつ鍼灸師として何か手を打たなければと考えました。原因は何?冷えか?そういえば昨日は朝治療院でコーヒー作っててこぼして靴下が濡れたので一日中裸足、これが原因か。左右の足の甲を触ると悪い方の右側はやはり冷えてる気がする。と言ってもお灸は持ち合わせがない、触診してここぞというところに鍼をする。何となくマシな気分。これで良くなればラッキー、野球観戦もいける。少しマシになった感じだったので歩いてみると鍼をする前より痛い。これは困った、お灸はないので取りあえずお風呂で温まろう。少しお湯の温度を高めにしてひたすら温まる。入浴中は暇なので痛い処を軽くマッサージしてみよう。これでマシになるかなと風呂から出たが劇的な変化は無し。この時点で野球観戦を断念・・・。残念・・・。では直接ドライヤーで温めてみよう。時代劇を観ながらドライヤーで温めてみる、でもあんまり変わらない。日曜日はもう何もせず足を使わずふて寝。
月曜日(6/22)雨が降っていたら電車通勤になるので最悪でしたが何とか曇り、自転車で通勤できる分、足に負担がかからずなんとか治療院へ。どうして治そうかと考えるが自分の手の届く範囲しか鍼が使えないので頭か足くらいしか鍼する処がない。取りあえず頭に鍼。今回はYNSAではなく「頭鍼臨床解剖マップ」という本を参考にしてみた。頭に鍼を1本、昨日の足の甲に直接刺すのとは明らかに違う。何となく痛みが軽い。これはいけそう。たまに「ここに鍼を打ったら」と降りてくるんです。今回は「懸鐘」というツボ。普段はあんまり使わないツボなので「ツボ単」でお勉強してしっかり狙って打つとまたまた痛みがマシ、右足に力を入れてもだんだんと痛みが無くなってきた感じ。10分くらい鍼を刺したままの状態で置いておくことに。鍼を抜いた後は足の甲の痛みが3割ほどになりました。朝一なら歩くたびに「ウッ」と声が出ていましたがそんなこともなくその後患者さんが来られても痛んでるのがわからないくらいでしたのでうまく治療できました。月曜日の朝の治療(頭と懸鐘穴)が良かったと思います。
今回は坐骨神経痛の痛みが少しわかったことと今まで使ったツボ以外ですごく効果的なツボがあることがわかりました。もっと勉強せねば感じた症例です。
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花粉症のツボここかな。
今年の春は「花粉症」のツボを探すことがテーマでした。自分に(ブログ:ピンチはチャンス編)または患者さんの協力のもと一応 ツボを発見しました。ツボの条件としては自分一人でツボを押さえられる、つまり治療らしきことができるのが条件です。だって花粉症はいつ来るかわからないし、誰かが傍にいるとは限らないので一人でできるという条件が要るのです。
鼻の中全体が楽になる というのが頭の処。ツボ名など言っても一般の人はわからないのでわかりやすく・・・。
まず両耳の裏を前につまり二つ折にします。その左右の耳の上の尖った処から線を頭上で交わらせます・その線と身体の真ん中の線(正中線)の交点が「百会ひゃくえ」というツボです。頭痛・逆上せ・痔などに効果があると言われているツボです。そこではなく百会から指の幅一つ分前の正中線にすっごく痛い処があります。ここを刺激すると鼻の中全体が鼻炎の時にスッとします。私の場合は風邪をひいた時 そこに鍼をすると鼻の中の違和感がとれてスッとしました。一度試してみて下さい。
あと気になるのが鼻水。気が付けばタラーリと落ちそうになる。あんまりカッコいい姿ではないので鼻水が止まるといい。定番は小鼻の処。鼻水が出る方がちょっと痛いか硬いか。そこを刺激すると一時的に鼻水は止まります。あんまりきつく押さえたりすると鼻の処なので目立っちゃいます。軽めに押さえて下さい。
別のツボで鼻水押さえるとしたら手首。親指からの線とと手首の線の交点。この辺りを押さえるとここもまた一時的に鼻水が止まります。ここも試してください。ここは鍼灸学校時代 友人と発見しました。もう20年以上前のことですが・・。
患者さんも花粉症とはだんだん言わなくなる時期、今回発見したツボもお蔵入り。
でも花粉症の方ちょっと覚えておいてくださいね。
ピンチはチャンス(鍼灸うえだの場合)
ピンチはチャンスなんてよくきく言葉です。私のような鍼灸師に言わすと「体調が悪くなったときこそ人体実験して良く効くツボを探すぞ!」ということなんです。そんな時じゃないとツボって探せないですしね。
実は私はあまり「肩凝った~。」などとは思わない、肩こりというものをよく知らない。衝撃発言!!大学時代ワンダーフォーゲル部だったので重たいキスリング(今でいうザック)を先輩に持たさせてよく山に登りました。1回生の山登り多分1回目か2回目の時に肩が痛くなり「これが肩こりなんだ」と実感したことを覚えています。銭湯の10円マッサージ器に座って思いっきり揉んだらすぐ治りました。じゃあ、違うのかな。
睡眠は布団に入ると30秒で熟睡です。だから不眠って何?1年に1度か2度寝れない日が・・・。これが不眠なのか。患者さんと話をしていて不眠の話になって「私もあります。年に1回か2回だけど・・。」と威張っていったら「そんなのは不眠と言わないの!」と一喝されました。ということで最近はこんな身体・こんな体質に生んでくれた両親に感謝しています。体調がすごく悪くならないので治療することもないです。だから体調が悪くなったらチャンス。どこに鍼をしたら体調が変わるのか人体実験、ワクワクする~。
ということで人体実験のお話です。このところ気温が一定でありませんよね。風邪をひきました。♪私風邪をひいちゃいました♪(一応流行りものを入れておきました)喉が痛い、鼻水が出る、熱があるが大きな症状でしょうか。自分でできること、やはり制限があります。背中は鍼が打てないし鍼するところが限られる。熱の治療は背中でするか、指の爪の近くを使うかなのですが、背中はできない。爪の近くは鍼を片手で持つことになりこれまた難しい。熱の治療はお見送り。鼻水と喉に絞ってツボ探し。そうだ、鼻水は花粉症治療になるから頑張って見つけないと・・。
ということで鼻水のツボ見つけました。鼻の中が気持ち悪い感じが取れるツボと鼻水がでなくなるツボかな。現在このツボで鼻水が止まるのか臨床実験中です。うまくいけばブログで公開します。乞うご期待。喉はうまくいきませんでした。
そうそう我が家は鍼灸一家なので基本、最低限しか飲みません。先日こんなことがありました。長女も4月から社会人。4月1日から入社式、研修へと。入社式が品川で荷物少ない方がいいとなるべく荷物は少なめに、もう温かくなるだろうと冬物はなし。しかし研修は長野県へ、周りを見れば雪が残ってる。そりゃ風邪ひきますよね。「研修期間が長いので常備薬を持参してもいいですよ」という会社の配慮でしたが「うちは薬を普段飲まないから、せんねん灸でも持って行け。」と持たせました。入社2日目に風邪ひいた~とSOSの電話。薬があるわけでもなく「じゃこのツボとこのツボにお灸だ」と電話越しにお灸指導。なんとか治ったようです。さすが鍼灸師の娘と感心しました。
患者さんの第六感を信じよう。
今回のテーマは「患者さんの第六感を信じよう。」という意味不明な内容です。何事にも勘というのはあって私の最近のお気に入り「鬼平犯科帳」では鬼平こと長谷川平蔵の勘働きが冴えています。時代劇チャンネルで毎週日曜日には欠かさず見ています。あっ話が逸れました。ブログの中にも書いていますが、「今日はしんどくなりそうだから、お風呂は止めよう。」なんて思うことありますよね。そんな時ってお風呂に入って血行を良くしたら身体がマシになるんだと頭で思うだけで身体はもう拒否状態。こんな時はやっぱり勘が当たってしんどくなることが多いです。こうしたら良くなるかもという身体の声は素直にきくべきです。
鍼灸うえだでは患者さんに合わせて鍼をかえています。刺す鍼なのか、切る鍼なのか(ホームページ鍼の紹介のページ参考)その時の患者さんの皮膚の状態にあわせてかえていきます。もちろん刺す鍼の場合刺す深さも場所ごとに変えていきます。
昨日こんなことがありました。普段では刺す鍼(亳鍼)などしたこともない患者さん。これまで23年間治療していますが刺したことない、ホント大丈夫?。この患者さん、肩こりや坐骨神経痛などの症状で来院中です。その患者さんが「今日は腰のところを鍼でキリキリと奥まで刺してほしい。」なんて衝撃発言。「エ~そんなん大丈夫!。」と思いながら今日の患者さんの皮膚を触ると切る鍼より刺す方が向いてる。私もその気になって「では今日は刺す鍼でいってみますか。」とばかりに全身刺す鍼で毫鍼を刺入。患者さんも刺す鍼が痛いとも言わず治療が進んでいく。腰や臀部にいたっては2cmくらい刺入しても痛くも痒くもない。やっぱり今日の皮膚は刺す鍼が合っているんだ。患者さんの勘も大したものだと感心しました。治療が終わって皮膚を触診すると切る鍼より良くなっている気がする。患者さんにも治療後の感想を聞くと「スッキリ、特に坐骨の辺りは動きが違う。」との声。
一人の治療室はマンネリ化する中、いい起爆剤でした。鍼灸うえだではなるべく患者さんの声を取り入れています。だって身体のこと一番わかるの患者さんだから。なるだけいろんなことを言ってもらって治療のヒントにしています。ただ患者さんの興味本位での「あの鍼やって。」には応じませんけど。患者さんの言葉をヒントにしてうまくいった症例でした。
鍼灸うえだに来院の折には気兼ねせず何でも言ってくださいね。
花粉症は鍼灸で治る? 経過観察中です。
今回の症状は「花粉症」です。最近は「花粉症」の方が増えましたね。マスクが市民権を得ましたから花粉症をある程度防げますし、鼻水が出てもわからないし結構便利ですね。「花粉症」は期間限定なので治療すると言うよりはその期間マシな状態でいることを願う患者さんが多いように思います。2月の中旬から3月下旬に杉花粉・その後ヒノキ花粉と立て続け、5月の下旬頃には一応落ち着くよう。なかなか大変な2~5月の間。会社は決算があったり、官庁は年度末であったりと忙しい時期と重なるので皆さんずいぶんつらい思いをされているようです。
現状では「花粉症」にこのツボを使うと良くなるといった勝利の方程式はありません。ただ私の今までの鍼灸人生の中では「肩こり・首のこりをとると花粉症の症状はマシになる」といったことはわかっています。花粉症の治療をしたつもりではないのだけれど「花粉症の症状が軽くなった」と言われます。私は常々「肩こり・特に首のこりは顔の症状に影響しやすい」ということを患者さんに説明しています。つまり肩や首がこっていると顔(目・鼻・口など)の症状が出やすいということ。以前の職場で花粉症の方のほとんどに「花粉症がマシなのはいつ?」という質問をしました。「肩こり(首こり)がマシな時」という答えでした。首や肩のこりがマシであったら花粉症の症状も軽いということなのです。
現在、鍼灸うえだでは「花粉症が治った!」という患者さんがおられます。花粉症の症状は一切出ないそうです。ただ、私の中では何がどう良くなったか理解できていません。良くなったのはいいのだけど、どのツボを使ったからとかこんな治療をしたからといったことがわからないです。現在 良く言われているのが「免疫系に良く効くのが腸内環境」なんて言われていますよね。花粉症が治ったと言われる患者さんは消化器系が弱かったのですが、鍼灸治療のおかげで消化器系が随分と強くなってきていると思います。
現在 鍼灸うえだでは花粉症の治療として 肩や首のこりを少なくすること、消化器系(胃や腸の動きを良くする)を強くする この2点を重要視して治療しています。また「このツボが花粉症に効く」といったツボを探索中です。今年は「花粉症を治して!」と患者さんからの依頼を受けていますので見つけていけたらと思っています。発見したらまたこのブログで報告します。
でも 花粉症の方 一度鍼灸治療を受けてみてください、今までと違うと思われますよ。
最近の失敗(ぎっくり腰)
日々患者さんを少しでも良くしようと思って治療していますが最近治療の失敗がありました。反省を込めてアップしたいと思います。
京都マラソンに参加予定の患者さん、本番2日前に右腰がぎっくり腰になりそうと来院。この患者さんは刺激の質でいけば 三稜針(鍼で皮膚を切って吸玉かけて血を抜く治療)がいいかなと思ったけど2日後には42.195キロ走るんだ~、じゃあ三稜針は少し刺激が強いかなと思い直して毫鍼治療に変更。もちろん帰り際には「良くなった」と言う声を聴いて終了。京都マラソンが終わっていつものメンテナンスの電話があり「無事走ったけど、治療の翌日腰が痛くなった。」「マラソン本番では痛み止め飲んでたからなんとかいけた、昨年より記録が上がった。」なんてガックリ。今回は鍼灸の効果がなかったのねなんてね。メンテナンスで診た彼の腰はやはり三稜針がよく合う皮膚でした。その日の治療は刺絡で腰の治療をしましたが、ドロッとした血液が出るわ出るわ、これじゃあ痛いよねて感じでした。結局翌日も治療して長引いた腰痛でした。変に頭で色々な事を考えたのがいけなかったのでしょう。触診して感じたままに治療をしないと失敗してしまう一例でした。
そう思っていた矢先またもやぎっくり腰になったと別の患者さん。よし今度は失敗しないぞと治療をしました。刺激はやはり三稜針、刺絡ですね。よく考えればぎっくり腰って「腰椎捻挫」なんだから迷わず三稜針使ったらいいのに、へんなこだわりがあったかな。ぎっくり腰はスッキリになって帰っていただきました。ただ、この患者さん2日前に来院されているんです。前回の治療の2日後にぎっくり腰になるなんて前回の治療で何を診ていたのか反省です。だんだんと良くなることを目指しているのに治療がマンネリだったのかなと反省です。
次回は、ばっちし良い治療の報告をアップしたい思います。次回は頑張る!
不妊治療の患者さんから赤ちゃん誕生しました。
鍼灸うえだでは[不妊治療します」と宣伝はしていませんがお悩みの方には通常治療に加えて不妊治療をしています。当院第一号の不妊治療の患者さんから赤ちゃんが誕生しました。おめでとうございます。不妊治療と言っても大したことするのではないのであんまり大々的に言えないんですね。まずはお母さんの身体をいい状態にすること。特に足腰を温かい状態に保てるよう鍼灸治療を施すといったところでしょうか。
今回は赤ちゃん誕生と共に訪れる育児について少しだけ書いていきます。私が推奨する妊婦さん生活はまず体調良く過ごすこと。出産には体力が要ります。いざと言う時の為に体力温存。お産の時間は人によって異なりますが出来るだけ早い方が体力を消耗しません。前の職場で長時間お産にかかったママさんの話を聞きましたが、無事出産が終わり、やれやれと思った時に「は~い、赤ちゃんですよ」と看護婦さんから渡されたとき、「一瞬ムカッと来た!」と言われていました。男性では想像できませんがそういう気持ちにもなるんですね。出産が終わるとその時点から育児が始まります。やはり赤ちゃんはママでないとうまくいきません。やっぱり体力、体力。
新生児でよくあるのが昼夜逆転。お昼はスヤスヤと眠ってくれるのに夜になるとおめめがぱっちり。ママは赤ちゃんにお付き合いしなければなりません。泣くのは気になるし、夜泣くと泣き声がご近所に響くし、パパには稼いでもらわないといけないのでとりあえず寝てもらって・・・。昼夜逆転は小児はりで良くなります。一度お試しあれ。あとは乳吐き。一気にお乳を飲んだりして、胃腸が少し悪い状態なんかでなります。(赤ちゃんも人間ですから胃腸の働きが悪くなったりするんですよ)
でも一番気をつけてほしいのは「赤ちゃんのゲップ」。ママは赤ちゃんのゲップ出していますか?これくらいいいやとか思わず、しっかりゲップを出してください。赤ちゃんはお乳を吸いながら空気も一杯吸っています。ゲップを出さないとお腹がパンパン。お腹がパンパンだとお腹が張ってきて気分悪い、眠れないといった悪循環を引き起こすのです。そう夜泣きとも関係があるのです。だからママは頑張ってゲップを出してあげてください。それだけでも育児が楽になるかも。
現在、育児うつになるママが増えているそうです。今までお腹の中でしっかりと大きくして、これから実際に育児ができるのに、育児うつなんて・・・。昔、患者さんから興味深い話を聞きました。「子供って3歳までに親孝行するんだって。」3歳までは親の言うことをきき、寝顔は天使のよう、「親になって良かった!」と思うことって多いですよね。その3歳までにいい子育てをして欲しい。
育児が楽しいとは断言はできませんが、できれば楽しいと思ってしてもらいたい。それはママやパパの笑顔が赤ちゃんをもっと笑顔にするから。
新米ママさんはとりあえず「ゲップ」を頑張ろう、ダメならもう小児はりですね。
口の中が痛くなったら使ってみて。
口の中と言うと思い浮かぶのは虫歯。虫歯はやっぱり歯医者さんに行かないとね。でも急に歯茎が腫れたり、虫歯じゃないけど痛いって時がありますよね。そういう時ってだいたい休日か夜。口の中が痛いのって困りますよね。頭に近いから最後には頭痛まで起きちゃってなんてね。
そんな時鍼灸のツボを使いましょう。前腕部(大抵の場合痛んでいる側の手を使いましょう)手の陽明大腸経という経絡があり「温溜オンル」というツボが有効です。でもツボってなかなかわからないですよね。そこですっごくいいツボを教えちゃいます。私のブログでもYNSAという頭皮鍼の話を書いたことがあります。でもこれはYNSAではないんです。私がYNSA講習会で頭にする鍼を習った時に面白半分にいろいろ試していたら偶然発見しました。
その日は急に左の歯が痛くなりました。虫歯の痛さとは違うのですがとことん痛い。涙でそうくらい。今まで使ったツボ 温溜(上記記述)を使ってみましたがすごい効果は無し。頭皮針を勉強していた私は頭のどこかに効くツボがあるだろうと探しました。するとちょっと触れただけでもすごく痛い処を発見。そこに鍼を刺入してしばらくすると今までの痛みが嘘のよう。再発もせず現在に至っています。もう3か月くらい前のことです。
先日私たちが主催している臨床家育成会の講習生から「先生 歯茎が腫れて痛いです」との知らせ。当日はお口の中にお灸をするという凄腕先生が来られていたのでまずはお灸からチャレンジ。そのあとすぐに私の頭の鍼2本。お灸との相乗効果があったのか鍼のあと腫れがましになったようです。経過が知りたかったので飲んでる写真をフェイスブックにあがっているのをつかまえて状況を訊きました。次の日には腫れはかなりひき楽になったようです。凄腕先生からは1週間の禁酒通達でしたがその日にもう飲んでいたようです。効果てき面かな。
その臨床家育成会が終わって帰宅すると嫁さんが「歯が痛い」今日は大入り御礼か。「しめしめ、いいツボを知ってるぞ」と嫁さんにしてみるとこれまた「マシ~」これだけ効いたら公表しても大丈夫かな。
その場所は経穴のツボにはないようです。どこかというと患側(痛みがあるほう)の頭のてっぺんから耳に行く方向に指4本(親指以外)で軽く触っていくと違和感を感じる処があります。ついでに押してみるとすごく痛いそこに鍼灸師さんなら鍼してください。(鍼灸師さんの閲覧が多いようで・・・。)一般の方なら爪楊枝で押さえてみたら効くのでは?痛いのはいや、早く痛みが止まるのを祈っています。
寒い冬は神経痛になる
明けましておめでとうございます。と言ってももう15日ですが・・・。(随分遅い)今年も元気に鍼灸の良さを発信していきます。
我が家の近年の初詣は干支にちなんだ神社仏閣を巡ることにしてあります。昨年は午年で京都の藤森神社、今年は羊年で京都の法輪寺(虚空蔵法輪寺 嵐山)に行きました。着いて間もなく雪がチラチラ、天気予報はよく当たるなあと思っていたら近くの渡月橋を渡る頃には横殴りの吹雪に。ぼたん雪でみるみる間に10㎝、15㎝と積もっていきました。関西で初めて見る雪の積もり方でびっくりしました。ちなみに実家の山口では当たり前ですけど・・。やっぱり京都は寒いと思ったお正月でした。
昨年の12月くらいからぐっと寒くなり鍼灸うえだでも神経痛の方の来院が増えました。今までそこまで感じなかった痛みがよくわかるようになったと患者さんが言われていました。中でも多かったのは坐骨神経痛です。坐骨神経痛というのはお尻から足の横や後ろ側に現れる痛みや痺れの症状を言うそうです。この痛みがすごく痛い。もう「痛い」としか言わない患者さんもいるくらいです。この痛みをどうかしようと日々頑張っているのですが・・・。
今までの坐骨神経痛の治療としては一番の根元である腰の治療とお尻・足の痛みの走行に鍼やお灸をします。経過はだんだんには良くなっていきますがもう少し早く良くなって欲しい。そこで灸頭鍼 そう鍼の上にもぐさを乗っけて燃やすというやつです。ただ灸頭鍼はもぐさを安定する為にどうしても鍼が深くなってしまうので椀灸(お椀の形で中に灸頭鍼のもぐさを入れて燃やす、中は穴が開いていて輻射熱はちゃんと効きます。触診して左右差があり冷たい部位に椀灸で温める。これが結構効果的。来院時は「痛い、痛い」と言っていた患者さんも終わる頃には「あっマシ」と声を上げます。神経痛は温めた方が気持ち良かったり痛みがとれたりするのでこの椀灸は良くききます。またもうベッドで下向きにもなれない患者さんは横向き。その時は棒灸を使います。鍼灸うえだでは棒灸は患者さんに古いバスタオルを置いてその上から棒灸を押し当てます。程よい暑さで気持ち良い。身体が傾いているので椀灸が使えないので棒灸を使う。現在この棒灸も人気です。
表題のとおり寒い日は神経痛が良く現れます。ご自宅の場合はお風呂で温まる、使い捨てカイロを貼るといった寒さ対策が痛みを緩和します。これから本格的な冬 20日は大寒 寒くなります。くれぐれも気を付けてください。
手の使いすぎにご注意を。
今年もあとわずか、12月も中旬になってきました。最近患者さんの症状で多いのが「手の痛み」。年末の大忙しの中、手をよく使われるのでしょうね。もちろんこれから年末大掃除が待ってますから。今回の症状を簡単に説明すると・・・。
手の痛みと言っても今回は「肘」。肘を動かすだけでも痛い、ドアのノブを開けるような腕を捻じる動作これもつらい。年末仕事が多いので早く治して欲しいとのことでした。私が診断でよくするのは左右差を診るということ。患者さんの肘周囲を全体的にみていくとやはり左右の肘周りの腫れが違う。患側(今回は右側)が腫れている。患者さん本人ももうどこが悪いかもわからない、ただ痛いだけという感じ。毫鍼(刺す鍼)がよく効く皮膚なので毫鍼を肘関節周囲の反応がある処に打っていきました。私は症状はというのは根っこがあって枝葉があると思っていますので、この肘関節周囲の治療だけでは痛みはとれないと思っていました。それは問診の中で 10月の下旬より急に痛くなったことにあります。本来使いすぎにしてもだんだんと痛くなるものです。それが急に痛みを発症ということは積もり積もったものが我慢しきれなくなって出てきたと考えられます。単なる筋肉痛であるならば肘関節周囲に鍼をすればおさまると思います。鍼をしなくとも湿布薬でも効くかな。つまりもっとどこかに根っこの部分である大きな反応が隠されているのです。それはどこかというと背骨の際です。詳しく言うと胸椎の際。鍼灸師の方ならお分かりですが華陀夾脊穴というやつです。そこにまず押さえると患者さんはそこそこという感じになります。患者さん自身はそこが肘の痛いことの根っこであるとはわかりません。背骨や背骨の際というのいくら疲れが溜まろうと大きな反応であろうと本人さんにはわかりにくいのもです。ただこの辺りがという人はいますが・・・。そこに鍼をしていくともちろん鍼は痛くありません。私の場合は少し鍼を刺したままにしておくことが多いです。何分後に鍼を抜いた後は肘の痛みが軽減していることが多いです。今回のケースは2回来院ですが8割くらいは良くなったようです。(肘の痛みで初診)
症状には根っこと枝葉があります。鍼灸師の触診や治療自体が、患者さんさんからみたら「エ~そこって今回の症状に関係ないじゃない?」と思われるようなことが多々あります。解剖学的にも説明のつかないこともあります。例えば有名なツボ「足の三里」ここを刺激すると胃の収縮が起きてきます。でもここには胃に関係する神経は通っていません。でも胃は動くんですね。経絡という概念なんです。鍼灸は医学ですが西洋医学とは少し違います。経験医学というものでしょうか、ここにこうしたらこうなったという事例の積み重ねがツボであり治療法だと思います。
だんだん鍼灸うえだでも「お掃除して疲れた~」とか「掃除して腰痛い」なんてことが多くなってきました。今年の疲れは今年のうちにとりましょうね。