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深呼吸が多いのは・・・。①
今回のテーマは「深呼吸が多いのは・・。」です。深呼吸ってそんなにする。ラヂオ体操体操の終わりとかよっぽど一生懸命走った後とかそんな時ですよね。でも患者さんを観ていると、治療中 ときどき深呼吸しているんです。何でするんだろうとずっと思っていました。うちに鍼灸師が治療に来るんですが、その子もときどき深呼吸するんです。「深呼吸してるけど、何でするの?」と聞いても「してました?自分では全然気づいてないですけど。」みたいな返事。いっこうに訳わからん感じでした。
それがわかったのは今年のお正月。なぜわかったかというと 自分自身で体験したから。「ああ、そうなんだ。」って感じです。さすがに12月は鍼灸うえだでも忙しい。年末ともなると1日マックスの日々が続きます。(マックスと言っても9人ですが・・・。でも 出来ることはすべてする というこだわりで患者一人1時間は結構大変なんです)疲れを引きずって山口に帰省。すると お腹のガスがみぞおち辺りにありそのガスが下がって行かない。そのガスを下げるために「深呼吸」が必要となってくるんです。なんで深呼吸してるんだろうと自問してやっと「ガス」のせいと解りました。それともう一つ、深呼吸するようになってから背中が痛いんです。「背中を押して欲しい」そんな感覚。こんな感じだったらそりゃあ鍼灸院に鍼してもらいに行くわな。鍼はあるけど治療者はいない、でもつらい。ある方法を思いつきました!「母ちゃん、鍼して!」もちろん、ずぶの素人です、鍼持ったことないし。背中に指をあて「ここに鍼打って」と打たす。嫌々ながら母は背中に打ってくれました。その場所に打つと背中の痛みは取れ、ガスが下がったのか深呼吸の回数が格段に減ったのでした。
そうか、ここに鍼を打てば深呼吸が減るのかとわかったのでした。ちなみにその場所は胸椎の6番か7番当たり。ツボでいけば 「霊台」「至陽」だと思います。おうちで深呼吸は多い人がいたら一度背中をさすってあげてください。
今回に限り ⓶につづく
便秘に困ってる?
私事が忙しくしばらくブログをお休みしていました。ごめんなさい。
さて、いつものようにブログにて有益な鍼灸情報をお伝えします!
今回は「便秘」のお話。便秘ってどうしたら良くなるの?よく治療室で訊かれます。「食物繊維も採っているし、最近はヨーグルトも食べてるし、何があかんのやろ?」「いやいや あかんでしょ。」「えー何で?」「それはね、胃や腸といった消化器系の働きが悪いから、そんなん食べたからといって動き良くなる?それらは調子がいい時に食べたりすると効果が出るの。」「うーん じゃあどうしたらよくなるの?」「鍼灸したら良くなるけど、それじゃあ 便秘のたびに来ないとね。鍼灸というのはツボがあってそのツボの効果で色々な症状に効くんですよ。」「じゃあ、やって!」こんな会話はしょっちゅうです。
77歳の女性。いつものように肩こり、腰痛の治療をしていると「2ヵ月あいだが空いていたら便秘になった。困っている。どうかなる?」それで上記のような会話。
使ったツボは 2か所。 ひとつは「足の三里」前にもブログで書いていたようにお腹全体によく効きます。足の三里だけでも効くのですが、それでは心もとない。さらに強力に便が出るようツボを加える。それが「澤田流神門」鍼灸学校の経穴(ツボ)の授業で先生に「クソ神門」と教わった。それからず~と試してみたがそう効き目が良くない。最近また澤田流の本を読み返しているとツボの位置が違うよう。取穴部位を確認してしてみるとすこぶる効き目。なのでその患者さんに足の三里と神門をお灸する。その晩 その患者さんから電話があり、夕方にはすっきり出た とのこと。
よく効きました。自分でツボを刺激するがけでも効果はあると思うので、一度お試しあれ。
寝起きが悪いのは・・・。
鍼灸うえだは何故か夜尿症の子が多い。勿論ブログとかで「夜尿症が治った」などと書いているので来院されるのだとは思いますが・・・。
今回のテーマは「寝起きが悪いのは・・・。」です。先に夜尿症のことに触れましたが夜尿症の子は朝起きにくいという特徴があるようです。鍼灸うえだでは夜尿症について2つの項目を考えて治療しています。
なぜ夜尿するのか?
膀胱がその年齢より小さい(病院で言われるそうです)
おしっこしたくて本当は目覚めないといけないのに目覚めない・起きない
なぜ起きにくいのか?ずっと診ていくと共通点があります。簡単に言うと「胃が悪い」ということです。ただこの場合 食べれないとか胃が痛むとか 本人の自覚は少ないようです。だからお母さんに「胃が悪いから起きれないんですよ。」と言ったところでお母さんもピンとこない。ただ、こちらで胃の治療をしてくると朝の寝起きが良くなる。今までは何回起しても起きない子が1回起こしただけで起きるようになる。明らかに起きることが良くなるようです。その為、夜尿症の子が夜中におしっこしたくなると起きるといったことが少なからずあるようです。
勿論 このことは大人にも言えます。大人も寝起きが良くなりますよ。
胃が悪いのは ブログでよく書いていますが「ガスが溜まっているせい」です。それもみぞおち辺りに溜まっている。
私は朝起きてすぐハイテンションになります、多分誰も寝起きが悪いとは言わない。私の兄は寝起きが悪くまた朝の貴重な時間20分くらい朝食の前でジーっとしていました。その頃はそんなこともわからず、「変わった奴だな」くらいにしか思いませんでしたが 胃の調子が悪かったのだと思います。
もし寝起きが悪い方は鍼灸で治してもらってください!
またまた打撲を治療する
今回のお話は「またまた打撲を治療する」です。エ~打撲なんか鍼灸で治せるの?なんて思っている方も多いでしょう。私のブログの中でも一番に読まれているページは「打撲」についてです。鍼灸うえだの患者さんも打撲は鍼灸って認知されているので圧倒的に 打撲や打ち身後すぐに来院されます。患者さんの言葉を借りれば「一番治りが早い!」とのことです。
今回のケースは打撲を結構治療してきた私ですが、なかなかの強敵でした。ブログが書けるのは患者さんがやっと治られたからです。
この患者さんよく打撲されます。以前にブログで書いた お腹を強打して刺絡で治した ことのある女性。またまたやっちゃいました。今回は何故か玄関で滑ってこけたそうです。その時 前のめりになって両手で支えたもののお顔も床に強打した模様です。後からわかったのは 打ったところは 顔面(右側)支えた両手(手のひら・手の指)右胸 が主なところでした。(後からぼちぼち痛いところが増えました)まずは 整形外科へ。骨折などは無く取り合えず湿布をもらってから鍼灸うえだに来院。「先生~!またこけちゃいました。」今回の強敵は打撲からの「痺れ」手のひらで支えたのか両指が全部痺れてる。指を触ろうものなら ビクッ「痛い!」勿論両指全部。それだけでなく肩関節から肘辺りも触ると痛い。触るところ ことごとく痛いって感じ。それら痛いところは触れず、とにかく頸椎・胸椎を診ると明らかに歪んでいる。(毎週来院される患者さんなので頸椎・胸椎の感じがいつもと違うことはわかる。まずは頸椎や胸椎の打撲で衝撃があったと思われる部位に刺絡する。勿論ドス黒い血液がカップに出てきます。この症状の初回は背中(頸椎・胸椎)の刺絡と鍼灸うえだ独自の身体の歪みを治す鍼で終わりました。
次の来院時には 指が全部痺れるのは無くなったが 両方の示指・中指・薬指が痺れてる・痛みがある それと右脇が痛むとのことでした。その日も頸椎・胸椎に刺絡しました。右脇の痛みについては肋間神経痛の類いと考え胸椎は刺絡・脇からお腹にかけては毫鍼を打ちました。あと示指・中指・薬指にはセイリン製J15を打ちました。治療後は指の痺れも少しマシでした。
そのあと5回治療しましたが指と肘の辺りは一進一退でさほど変化がなかった、勿論治療後はマシになるのですが良くなるようではなかったです。その間 右脇には刺絡して良くなりました。指3本にはお灸も加えましたがマシになるだけで次回来院時にはやはり痺れ・痛みがあるとのこと。実は鍼灸うえだで見つけた「刺絡の法則」を忘れていました。それはその神経の元(この場合頸椎・胸椎)を刺絡するときはその痛みがあるところ(この場合 指)に直接刺絡すると良くなるというものです。鍼灸うえだでずいぶん刺絡しているとそういった法則性を見つけることができます。
そのあと痺れてる指に刺絡すると症状の改善。痺れも痛みも無くなりました。先日には痺れ痛みは右の示指だけになりそれも刺絡をすることによって良くなったようです。あと、肘辺りの痛みも肘周囲で刺絡しました。それで痛みが無くなりました。もっと早く法則に従っていれば早く良くなったと思います。
今回の敵は「痺れ」でした。痛みは取れやすいが痺れは取れにくい といいます。整形外科では「頚椎症」と診断されましたが、良くなられて幸いです。今回は少し時間がかかりましたが、いい勉強になりました。
でももう「こけないで!」と思いますね。
ツボは反応することがわかった。
今回のテーマは「ツボは反応する」です。もう25年以上鍼灸に関わってきて 今更! という話ですが・・・。
勿論、人の体には 361のツボがあり 身体の症状に応じてツボが反応して 押さえると気持ち良かったり、痛かったりとなることはわかっています。今回のケースは明らかにわかりやすく また患者さんも私も感じたことなので特に書いてみます。
その患者さんは妊婦さん、7ヵ月。体調管理にはり灸をするのと、今回は産科医から「逆子」と言われ「逆子」治療も兼ねていた。体調管理については段々とお腹も大きくなり、胃がつかえてきてしんどいというのが症状だった。ここでいうツボの反応は 体調管理ではなく 逆子治療である。逆子治療で用いるツボは「至陰」穴。その患者さん、左右両方一緒に触診すると明らかに左のみ痛がる。お灸を左至陰穴にする。お灸を終えた後 確認するとお灸前より痛がらない。逆子治療はうまくできたかなと思ってその日の治療は終わりました。大抵その後に逆子が治っているかどうか産科医にいくか、自分自身でお腹のどこを蹴られているかで逆子が治っているかどうかわかる。今まで次に来院される前に産科医に行くので逆子が治っているかどうかはわかっていることが常でした。ほぼ100%治っていますが・・。
そんな治療をした妊婦さん1週間後に再度来院。産科医の検診も未だ行っておらず、自分自身でも治っているかわからない。今日は 逆子治療が必要なのどうか 前回同様至陰穴を触診した。前回痛く感じたのは左側。両方同時に同じように触診すると痛みがない。患者さんも私も「えっ!痛くないの。」じゃあ今日は至陰のお灸無し。後日逆子がどうなっているか診てもらったら やっぱり正常な位置に戻っていました。
ツボは症状があるときだけ、反応するんだと再度認識した治療でした。