今回のテーマは「足が踏ん張れない」です。自分自身 踏ん張れないという体験がないので、治せるかな~という感じでしたが何とかうまくいったようです。その詳細とは・・・。
63歳 男性。ある日急に左半身の温度差がわからなくなったとのこと。お風呂に入っても右と左では温度差が違うことに気が付いた。しかしながらこの温度差がわからないことは数日で良くなった。2ヶ月後から左足が踏ん張れなくなったという。MRI検査しても異常無し。整骨院に通ってみるがいっこうに変化なし。左足の踵がおかしい、お風呂に入ると少しマシになる。こんな症状をもって 鍼灸うえだに来院された。
問診や患者さんの話を聞いていると 「風呂に入ると少しマシ」をキーワードに 多分鍼灸治療で改善するのではないかと思いました。鍼灸も治療することによって身体の循環が良くなるので道理は一緒、多分血液循環が悪いのだろうという考え。鍼灸特にお灸系を増やして治療したら何とかなるかなという発想でした。鍼灸ではいかに患者さんの悪いところを見つけるかいうか悪いところがわかるかがカギとなってきます。
足の左右差を診ると明らかに左側が冷たく重く感じる。足のふくらはぎ、ふとももと触っていくと左側は全体的に冷たい,重い。これは足ではなく腰であろう診ていくとやはり左の腰に反応点あり。もちろん患者さん本人は腰など痛くないもんだから、話にも出て来ない。だから通っていた整骨院でも腰の治療はしてもらっていない。
しかしながら一番の重要ポイントは「腰」。腰、足に鍼とお灸をすると治療直後から「足が踏ん張れる、踵も気にならない」と意気揚々お帰りになりました。
鍼灸の診方として もちろん触って治療ポイントを探すは当たり前ですが、冷えてるとか腫れてるとか触診でしかわかりえない情報を通して治療していきます。東洋医学は西洋医学とはまた違った視点から患者さんを診ていきます。現状に満足されていない方は鍼灸院に足を運んでみてはいかがですか?