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今度の日曜日どこに行く?
「今度の日曜日何処に行きますか?」とか「この間の日曜日何処か行きました?」なんてやり取りが鍼灸うえだで頻繁にあります。昨日今日のようにむっちゃ寒いと「家にいます。」も有りですが・・・。別に患者さんの日常にそこまで興味はありませんので・・・。この会話で何がわかるかというと胃腸が良い状態か悪い状態かがわかります。だから訊くんです。胃腸の悪い人は基本的にやる気がないので休みの日はゴロゴロか、何処かに出掛けると体調が悪くなるのでよっぽどの用事がなければ家でゆっくりということになります。今まで何処にも出かけたくない人が「どっかに行ってきた。」と言われると少し良くなってきたなと思うことが多いです。
12月から来院されている患者さん、なんとなくしんどい、なんとなく気乗りしない といった症状。もちろん病院にも行ったけど「何ともない」と言われる。以前のブログで書いていますがやはり「お腹のガス」なんです。お腹に溜まったガスを自分で押し出すことができずしんどいんです。不定愁訴で片づけられる・・。これはやはり胃腸の働きが悪いんです。自分でできること、ウォーキングなんかしたら内臓が刺激されて少しガスが出るのでましかな。でもなかなか自分では良くなりません。やはり鍼灸が一番です。
この患者さん、現在1週間に1回のペースで来院ですが、年明けに「先生、お出かけしてきました!」と言われる。すかさず「だんだん良くなってきましたね。」「エッ・・。」「お休みに出かけることができるのはだんだんと良くなった証拠ですよ。実際身体が良くなっているのを自分で感じるでしょう?」「そういえば食事の時にゲップも出なくなったし身体も軽くなった気がします。」その後に衝撃カミングアウト。「今までお友達からのお誘いは断ることができなかったのに(相手に対して悪い)断れた。」とのこと。「鍼灸を始めてから身体も良くなってきたけど今までと考え方を変えることができてきたような気がする。」いままで相手の事ばかり考えて体調が悪くなったこともあるとか。
私は患者さんに「気にしい(自分の事より相手の事ばかり考えたり、どうなるかわからない先の事について一生懸命考える人の事)は治ります。身体が良くなることと考え方次第ですよ。」といつも言っています。
身体も考え方も楽になっていただければ鍼灸のやりがいがあるというものです。
すごいぞ パイオネックス
今回のテーマは「すごいぞ パイオネックス」です。パイオネックスというのはセイリン社製の針のことです。針と言っても円皮針といってテープに貼りついた針をツボに貼るだけのことですが・・・。
12月26日頃でしょうか、年末で患者さんがいつもより多いことと、鍼をするのでそこそこ服を脱いでもらわないといけないので暖房(特にエアコン)を使っているとだんだん治療している自分が逆上せてきた。といっても一人で治療しているので「肩背部は無理だ!」そこで思いついたのがパイオネックス(通称・置き鍼)。自分の足の三里穴にパイオネックスを貼ってとりあえず逆上せがなくなり一心地。それから足の三里穴にパイオネックスを貼っていることすら忘れていました。ふと気付くまで・・・。その間ガスが出るわ出るわ、便通も調子いい。こんなに調子良かったかなと思うくらいでした。ふと気付くと・・、もう年明けて3日くらいになってました。これはよく効いた!と実感。これによってピーンとひらめき。
実は昨年大腸を手術された患者さんが便通に悩んでいるんです。手術後、急にお腹が痛くなってトイレに行くけどすぐには出ない。それが1日何回も繰り返されるとのこと。正月休み明けにその患者さんは来院。自分の実体験を告げ「治療の最後にパイオネックスを貼りましょう。」と提案。患者さんも快諾し、治療+パイオネックスをしてみました。患者さんのお話だと「治療後4日くらいは今までお腹が痛くなっていたけど痛くなく比較的早く出る。ただそれ以上になるとまた前と同じ症状になる。」とのこと。今までよりはお腹の痛みもましとのこと。これからもパイオネックスを貼ることでお腹のリズムが正常というか以前のようになればしめたものだと思っています。
この患者さんは1週間に1回ペースで来院なので7日はツボの刺激がだんだんと慣れてきて効目が低下するのではと考えています。今は毎回違う(反応が大きい処)にパイオネックスを貼るようにしています。
治療は継続中ですのでまた患者さんに変化がありましたらこのブログに掲載します。乞うご期待。
小児はりでこんなことしています。
小児はりといえば 子供に刺す鍼ではなく撫でるように刺激を与えることで知られています。私も有名な小児はりを習いましたので鍼灸うえだでも撫でるような刺激の鍼をしています。ただそれだけではなくて・・・。小児はりだけでは無理な時、よく線香灸を使います。鍼灸うえだではその線香灸の代わりに「棒灸」。けっこう小児には人気です。「気持ちいい~」って幼稚園児が言うんですよ。小児はり+棒灸という組み合わせで治療しています。
もちろん治療効果も大きくママ・パパから喜ばれています。以前のブログにも書きましたが 小学1年生の毎日夜尿症が2回で治ったのもこの棒灸のおかげです。
これだけでも「子供にはり灸やりすぎ!」と言われるところですが、昨年末から「子供にはり」しています。その子は小学2年生 体重58キロ。でっかいなあ。鍼灸うえだの鍼の中で一番細い鍼を刺しています。「気持ちいい~」今からこれやったら将来どんだけ肩こりになんねんて感じ。年明けには便秘いわゆるフン詰りで「お腹痛い」とお母さんと来院。「小児はりじゃ無理だからもう鍼刺すで!」「エ~刺すの、嫌だ!」「痛かったら痛いと言いなさい。痛いことはしないから。」「じゃあ やって。」こんな会話が交わされ鍼が1本、2本、3本と。結局8本背中に刺さってる。痛いとも言わない。ついでに棒灸も加えて。ハイ終了。お母さん時間みていて20分。「もう小児はりじゃないね」と言っている。10分くらいお腹痛いと言っていたが急に「トイレに行く」。帰ってきたらスッキリ。いっぱい出たそうです。
もちろん撫でる鍼だけでよくなる子どもさんもいるけど、もうちょっと頑張らないと無理な子どもさんもいるように思います。ママやパパには喜ばれていますが・・・。まだまだ修行・勉強が必要だと思います。
車酔いにはこのツボを使おう
新年明けましておめでとうございます。今年も鍼灸うえだでおきたはり灸に関するブログを書いていきたいと思います。
私はお正月は京都に干支に因んだ神社・仏閣に初詣に行くと決めています。今年は八坂の庚申堂と新日吉神宮(いまひえじんぐう)に行ってきました。あんまり干支に因んで初詣に行かれる人は少ないようで八坂庚申堂は人通りが多いので大勢でしたが、新日吉神宮は人がまばらでした。平安神宮も行ったのですがいつもすごい人です。
私の初詣の件はこれくらいにして 年末に患者さんより「初詣の時車で行く。でも車酔いする、できたら薬は飲みたくない。どうかならないか」という相談を受けていました。いつもは車酔いしない人がするのは、全体的に体調が悪いか、胃の調子が悪いかだと思っています。その患者さんうちに来るまでは調子があんまりよくなかったけど週1ペースで来院させるようになってから体調はすこぶる良くなったと思っていたのですが、突然のカミングアウト。なんとかしてあげられないか?頭をグルグル回転させて・・・。そうだ!と思いついたのが円皮針。(皮膚に張り付けておく鍼なんです。先のオリンピックでも羽生くんが金メダル取ったとき胸に付けてたようで。なんでも羽生君は呼吸器系が弱くて付けていたとか)現在は便利になっていてセイリン製パイオネクスという製品名であります。これを車に乗る前に貼ってもらおう。ツボさえ教えておけばOKだし。ということで教えたツボが「内関」(ないかん・手関節掌側横紋上2寸)
年明けにその患者さん来院。「先生!車酔いしませんでした。良かったです。」と喜ばれました。良かった、よかった。実はその内関というツボを刺激すると車酔いや船酔い、変わったところでは妊婦さんの悪阻予防グッズとしてリストバンドにぽっち付けて売ってたりするんですよね。そうそう以前鍼灸師会で福井に旅行に行った時船釣り体験をしましたが、一発で船酔いして多分内関穴を刺激しても無理でしょうね。一応私は瀬戸内っ子ですから。日本海の荒波には弱い。このブログを読んでいる人で車酔いの人は試してみて下さい。
新年早々風邪をひきました。風邪の治療について
新年早々に風邪をひいてしまいました。新年明けるとすぐの日曜日には「臨床家育成会」という治せる鍼灸師を育成する会なのですが、それがあります。一応講師ということで教えているのですが、やはり技術を伝えることは難しいことです。日曜日だけではもったいなので前日より泊りがけで時間の許す限り鍼灸実技をしたり日常の問題に答えたりしています。多分お泊りグッズが少なくて寒かったのだと思います。日曜日の夕方より少しずつ悪寒を感じてきて・・・。
帰宅するとすぐさま下着に貼るカイロを張り付けて(身柱というツボ・腰部4・5腰椎辺り)寝込みました。寝たのが6時30分くらい、目が覚めたのが11時頃。起きた感じではこれでは風邪が治りそうにない、困った。まだ少し寒気がするし、喉も痛い。鍼をするしかないと判断した私は寝ている2階から1階へと移動。喉が痛いのは足の内果の下(照海穴)でいけるけど少しアレンジして内果の斜め後ろに鍼を刺すといきなりマシな感じ。あとは風邪気が取れるように膝の下(足三里穴付近)に鍼を刺す。一人で治療するのだから足か手か頭くらいしかありませんから・・・。翌朝起きてみるとまだ風邪は残っていましたがなんとか。実は1月11日(祝)は仕事だったのです。予約制なのでばっちり予約も入っていて。治療中は鼻水が少し出てきて・・。仕方ないので頭部に鍼して一応止めておこう。線香の煙の刺激で咳が出て「先生大丈夫?」お帰りの際には「お大事に~」と言われ何か変な気分。
薬は飲まずにどこまで鍼灸で試せるか今年も頑張ります。