使える武器はひとつかふたつか それとも三つか

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明けましておめでとうございます。

今年も鍼灸の良さを発信していきたいと思います。よろしくお願いします。

今回のお話は「使える武器がひとつかふたつか それとも三つか?」というお話です。

 鍼灸 はり・きゅうですから 使える武器は 鍼と灸 でふたつですね。鍼灸学校に行けば鍼と灸は習うわけですから鍼灸師は大概二つの武器は持っているということです。武器は多いにこしたことはありませんが、多くあっても使いどころに困りますよね。その鍼灸第の武器が「三稜鍼・刺絡」です。今回は 三稜鍼のお話です。

 新年連休も終わった昨日、患者さんは来院されました。その患者さんは介護職の仕事をされており肩こり・腰痛などをいつも治療するのですが、加えて左肩甲骨の外側が痛む、動作をするたび、左腕を使うたびに痛むとのこと。今日は休日で明日からまた仕事なので、痛みなく仕事ができるようにしてほしいとのことでした。仕事の内容から左手をよく使うことが予測できますので 多分肋間神経痛だろうと考え治療しました。この時は鍼と灸を使った治療です。背部の治療が終わり患者さんに「身体や腕を動かしてみて。痛みがある?」と訊くと「先生、まだ痛いです。」「治療前と比べてどれくらいマシになった?」「半分くらいです。」これではまだ駄目だ。もう一度背部を診る。「今度は「吸い玉いくで~」と三稜鍼を持って背部に吸い玉をする。ちなみに治療場所は先に鍼を打った処に今度は三稜鍼で皮膚を少し切りその上に吸い玉を吸引する。するとドス黒い血液が出てくる。それを何回は繰り返し「もう一度、動いてみて~」「先生、動いても痛くないです。」てな感じで治療を終了したのでした。

 もし鍼と灸という武器しかなかったらこの患者はここまで良くならなかったかもしれません。三稜鍼という第3の武器があればこその結果といえるでしょう。鍼灸うえだではいつも三稜鍼を使うわけではありませんが 鍼での効果が少ないと感じた時は 三稜鍼という選択肢で患者さんが早く良くなる方法を考えています。

肋間神経痛は肋骨に沿ってある神経が痛むこと、原因は神経の起点の背骨のところのコリや疲れのためだと考えます。その患者さんに「この痛み、ほっといて治りますか?」と訊かれましたが、「あなたの今のお仕事ではほっといて治ることはないと思います。鍼灸は神経痛に効果が高いので、治療して良かったと思いますよ。」と返しました。

新年仕事始め、ゆっくりした分頑張ることも多いと思います。お身体に気を付けてください。

 (この記事は どこネットと鍼灸うえだ のブログにて公開しています)

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