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あなたの睡眠は良い?

今回は「睡眠」です。風邪やインフルエンザが流行っているこの頃、風邪などもらわないためには充分な睡眠が必要です。身体を良くするのは薬でも注射でもなくもちろん鍼灸でもありません。一番は「睡眠」です。睡眠こそが身体をいつもいい状態にしてくれるのです。「睡眠は?」といって「8時間寝てるから大丈夫」とか思ってはいけません。量ではありません、質です。3時間しか寝てないのにスッキリという時もあれば、10時間寝てもスッキリしないということもあります。質が大事。今日の睡眠が良かったか悪かったか判断するには 目覚めも感じ で判断するのが良いでしょう。スッキリと起きられた時は一日活動しやすいと思います。

話はここから。じゃあ、睡眠の質はどうしたら良くなるの?となりますね。深い眠りができればいいのですが・・・。まず胃の調子が悪い時は眠りが浅くなってしまいます。暴飲暴食の後はまずダメですね。それからお酒が入りすぎると寝入りは良いけど途中で起きてしまいます。最近よく言われている就寝2時間前までに食事を済ませるというのがいいですね。あと寝るだけだからあんまり本当は食べなくてもいいんだけど日本人は夕食重視スタイルなのでつい胃に負担になっちゃいます。鍼灸うえだでよく言う「ガス」が多いと眠りが浅くなります。よく夜中に1回起きたら目が冴えて寝れない という症状があります。これもガスです。赤ちゃんの夜泣き、これもガスの可能性があります。ガスを下げる治療すればスッキリと寝れます。
次に首・肩の凝りです。特に後頭部の凝りは睡眠を邪魔します。日々の臨床的には鍼した日は凄く良く眠れると言われます。
あとは「想う」ということ。よくあるのが「眠れない」のでじゃあ「あのこと」について考えよう。考えていくとだんだんと眠れなくなってしまう。その悪循環です。皆さん経験があると思うけど一旦起きて眠れない、「どうしよう、どうしよう」と思っていたら眠れなくて「もういいや」と思ったら寝てたなんてこと。頭を空にすると寝れます。

たまにどんな姿勢で寝たら寝れますか?なんて質問があったりしますが、自分が楽なように、リラックスしないと寝れませんから。足元が冷える人は靴下でも履いてください。気になると寝れません。靴下は嫌 と言う人もいますが足元が冷たいと寝れませんよ。患者さんには「タダだからやってみて」と勧めています。
寒い夜が続きます、温かくして寝て明日また頑張りましょう!

肋間神経痛は痛いよ

今回は肋間神経痛です。実は昨日 うちの娘が学校を早退。なんと原因は「肋間神経痛」のよう。先日から「胸の辺りが痛い。」と訴えていたのですが、鍼灸治療しようとするとどこぞへ行く。早く治療すれば早く治るのに昨日は本当に痛かったよう。咳をしても笑っても痛かったらしく担任の先生が早退させたようです。神経痛に鍼灸は非常に有効です。痛みに対して即効性があること、直接患部に鍼や灸をすることで劇的に良くなります。「痛い!痛い!」がすぐ無くなるくらい。前の職場でも多くの肋間神経痛の患者が来られました。多いのは胸 特に左側お乳の辺り。だから大抵心臓の疾患と思って病院に行き心電図とかとるけど何とも無いよというケースが多いです。心臓でないのならと鍼灸院に来られるという訳。

うちの娘は右側の胸。触診すると「痛い」とやっぱり言うし、胸全体の腫れが左右違う。触診してまず胸から鍼を打つ。触って過緊張の皮膚の部分はやはり異常なのか鍼を刺しても痛いとも言わない。肋間神経痛は字のごとく肋間に沿ってなのできれいに肋骨に沿って鍼を打つ。少しの間鍼を刺したままで刺激(置鍼)。その後うつむきで背部の治療。ポイントは肋骨の正中線の際。痛んだ肋間神経痛の大元のところ、やっぱり反応がある。そこに鍼を打ち背部の方も肋骨に沿って置針。触診して過緊張が取れてきたら終わり。治療後「痛く無いわ」だそうです。早く治療しておけばこんなに痛くならなかったのに。

肋間神経痛は突然やってきます。前述したとおり胸の病気と間違えることが多いです。胸の病気も危ないので早い時期に医療機関で一度見てもらうことをお勧めします。あとお疲れの多い方は帯状疱疹(ヘルペス)なんかになるのでご注意を。ゆっくりの睡眠をとってください。

口の中が痛くなったら使ってみて。

口の中と言うと思い浮かぶのは虫歯。虫歯はやっぱり歯医者さんに行かないとね。でも急に歯茎が腫れたり、虫歯じゃないけど痛いって時がありますよね。そういう時ってだいたい休日か夜。口の中が痛いのって困りますよね。頭に近いから最後には頭痛まで起きちゃってなんてね。

そんな時鍼灸のツボを使いましょう。前腕部(大抵の場合痛んでいる側の手を使いましょう)手の陽明大腸経という経絡があり「温溜オンル」というツボが有効です。でもツボってなかなかわからないですよね。そこですっごくいいツボを教えちゃいます。私のブログでもYNSAという頭皮鍼の話を書いたことがあります。でもこれはYNSAではないんです。私がYNSA講習会で頭にする鍼を習った時に面白半分にいろいろ試していたら偶然発見しました。

その日は急に左の歯が痛くなりました。虫歯の痛さとは違うのですがとことん痛い。涙でそうくらい。今まで使ったツボ 温溜(上記記述)を使ってみましたがすごい効果は無し。頭皮針を勉強していた私は頭のどこかに効くツボがあるだろうと探しました。するとちょっと触れただけでもすごく痛い処を発見。そこに鍼を刺入してしばらくすると今までの痛みが嘘のよう。再発もせず現在に至っています。もう3か月くらい前のことです。

先日私たちが主催している臨床家育成会の講習生から「先生 歯茎が腫れて痛いです」との知らせ。当日はお口の中にお灸をするという凄腕先生が来られていたのでまずはお灸からチャレンジ。そのあとすぐに私の頭の鍼2本。お灸との相乗効果があったのか鍼のあと腫れがましになったようです。経過が知りたかったので飲んでる写真をフェイスブックにあがっているのをつかまえて状況を訊きました。次の日には腫れはかなりひき楽になったようです。凄腕先生からは1週間の禁酒通達でしたがその日にもう飲んでいたようです。効果てき面かな。

その臨床家育成会が終わって帰宅すると嫁さんが「歯が痛い」今日は大入り御礼か。「しめしめ、いいツボを知ってるぞ」と嫁さんにしてみるとこれまた「マシ~」これだけ効いたら公表しても大丈夫かな。

その場所は経穴のツボにはないようです。どこかというと患側(痛みがあるほう)の頭のてっぺんから耳に行く方向に指4本(親指以外)で軽く触っていくと違和感を感じる処があります。ついでに押してみるとすごく痛いそこに鍼灸師さんなら鍼してください。(鍼灸師さんの閲覧が多いようで・・・。)一般の方なら爪楊枝で押さえてみたら効くのでは?痛いのはいや、早く痛みが止まるのを祈っています。

 

めまいに困っていませんか?

鍼灸院ではめまいの症状の患者さんが多いです。もちろん鍼灸うえだでも一緒ですが・・。患者さんがめまいと言われる中に2種類の形があるように思います。一つは回転性めまい・・ぐるぐる目が回って立っていられない、気分が悪くなるといったもの。もう一つはふらつき・・一瞬ふらっとなり立っていられなくなる、よくあるのが椅子から立った時にフラッとするもの。どちらも当の本人にはつらい症状です。

鍼灸院では首や肩の凝りが原因と考え治療するケースが多いです。中には私は首肩が凝らないという人もいますがそういう方は大抵凝っています。ただ自分で自覚がないだけです。鍼灸うえだでは首や肩の凝りを解消する治療でめまいやふらつきがなくなってきます。初診患者でふらつきを主訴とされた女性の方でしたが、治療の終盤までまだおかしい、ふらつくと言われていた方が最後首に1本鍼を刺入したら突然「ふらつきが止まった!」と言われました。その後発症はないようです。

現在も治療中なのはずっと立っているとふらついてくるという男性患者さん。本人は肩こりを感じません。鍼灸治療をする前は2回めまいで救急車で運ばれたそう。でも原因はわからずじまい。奥さんが肩こりで鍼灸を利用されるので鍼灸でなら治るかもと来院。最初は鍼の入れた感じもわからずでしたが、症状改善もイマイチ。3回目くらいから今までと少し違う、ふらつきの程度がマシと通院中です。

私はめまいに鍼灸治療は効果的と考えています。首や肩が凝るからという原因であることも確かです。ただ手を良く使って凝ってきたのか、それとも内臓からの凝りなのか。使った凝りなら心当たりがあるはずです。心当たりがないのによく凝ってる、単なる物忘れなのかそれとも内臓からきた凝りなのか。よくあるのが鍼灸うえだでよく言う「ガス」です。ガスの影響で首や肩が凝ってくる、となると「ガスの治療」胃腸の働きを良くすることになります。そうすることがひいては「めまい」の治療となるのです。

めまいが続くと外出するのが怖くなります。いつどこで起きるかわからない不安で一杯です。中には[持病だから」という方もおられますが一度鍼灸治療をお勧めします。

 

 

寒い冬は神経痛になる

明けましておめでとうございます。と言ってももう15日ですが・・・。(随分遅い)今年も元気に鍼灸の良さを発信していきます。

我が家の近年の初詣は干支にちなんだ神社仏閣を巡ることにしてあります。昨年は午年で京都の藤森神社、今年は羊年で京都の法輪寺(虚空蔵法輪寺  嵐山)に行きました。着いて間もなく雪がチラチラ、天気予報はよく当たるなあと思っていたら近くの渡月橋を渡る頃には横殴りの吹雪に。ぼたん雪でみるみる間に10㎝、15㎝と積もっていきました。関西で初めて見る雪の積もり方でびっくりしました。ちなみに実家の山口では当たり前ですけど・・。やっぱり京都は寒いと思ったお正月でした。

昨年の12月くらいからぐっと寒くなり鍼灸うえだでも神経痛の方の来院が増えました。今までそこまで感じなかった痛みがよくわかるようになったと患者さんが言われていました。中でも多かったのは坐骨神経痛です。坐骨神経痛というのはお尻から足の横や後ろ側に現れる痛みや痺れの症状を言うそうです。この痛みがすごく痛い。もう「痛い」としか言わない患者さんもいるくらいです。この痛みをどうかしようと日々頑張っているのですが・・・。

今までの坐骨神経痛の治療としては一番の根元である腰の治療とお尻・足の痛みの走行に鍼やお灸をします。経過はだんだんには良くなっていきますがもう少し早く良くなって欲しい。そこで灸頭鍼 そう鍼の上にもぐさを乗っけて燃やすというやつです。ただ灸頭鍼はもぐさを安定する為にどうしても鍼が深くなってしまうので椀灸(お椀の形で中に灸頭鍼のもぐさを入れて燃やす、中は穴が開いていて輻射熱はちゃんと効きます。触診して左右差があり冷たい部位に椀灸で温める。これが結構効果的。来院時は「痛い、痛い」と言っていた患者さんも終わる頃には「あっマシ」と声を上げます。神経痛は温めた方が気持ち良かったり痛みがとれたりするのでこの椀灸は良くききます。またもうベッドで下向きにもなれない患者さんは横向き。その時は棒灸を使います。鍼灸うえだでは棒灸は患者さんに古いバスタオルを置いてその上から棒灸を押し当てます。程よい暑さで気持ち良い。身体が傾いているので椀灸が使えないので棒灸を使う。現在この棒灸も人気です。

表題のとおり寒い日は神経痛が良く現れます。ご自宅の場合はお風呂で温まる、使い捨てカイロを貼るといった寒さ対策が痛みを緩和します。これから本格的な冬 20日は大寒 寒くなります。くれぐれも気を付けてください。