棒灸が大活躍してます。

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 鍼灸道具は色々ありますが、棒灸というのがあります。ホームページでも紹介しています。鍼灸うえだでは棒灸が大活躍しています。棒灸とはもぐさを煙草状にしたもの、勿論煙草よりは随分と太いですが・・。本来患部近くに火の着いた棒灸を近づけて温めていくものなのですが、これをすると皮膚表面だけが熱い。焼肉で言うと表面だけ焼けて中は生状態。これではちっとも気持ち良くない。気持ちいいのは中まで温まること。なので鍼灸うえだでは使い古したバスタオルを皮膚の上に置きそこに棒灸を当てていくというもの。バスタオルに火が着くって。そうなんです。私も何回か失敗しました。使う前にバスタオルに霧吹きで湿らせればバスタオルが燃えることもありませんよ。

 棒灸を使うのは、まず妊婦さん勿論お灸はしますが、鍼灸うえだでは鍼を刺さないのでその補いとしてお灸の後棒灸をします。この棒灸をすると赤ちゃんがすごく動くんだそうです。特に腰、妊婦さんは気持ち良いそうです。
不妊治療では椀灸の後棒灸をするとめちゃくちゃ温まるそうです。冷え性にも有効です。
 次に夜尿症の小児。小児鍼との組み合わせで使います。私は夜尿症の子には身柱穴と腰部の棒灸が有効と思います。夜尿症の子は気持ちいい、また棒灸して欲しいとリクエストします。大師はり灸療院にいたときは線香を近づけていましたが、この棒灸の方が気持ちいいようです。最近夜尿症の子に上記プラス下腹部に棒灸すると「おねしょまし。」と大変喜んでいました。あと小児でも鍼だけでは効果が少ない場合棒灸を加えると治療効果が上がります。お灸のようにお灸が熱いってことがないので使い易いです。ガスがお腹に多い子とか風邪を引きやすい子なんかには効果的です。火を扱うため説明して理解してくれる子だけ使用します。じっとできない子などは棒灸が身体のどこかに当たると困るので怖くて使えません。
 しびれがある患者さんにしびれの範囲で温めてみるといった使い方もしています。お灸がしにくいところでも簡単にできます。
 最近膀胱炎の患者さんの下腹部にすると改善がみられたようです。

人間の身体、温めて悪くなることは少ないです。いろいろと考えて温めています。お手軽なので使ってみたらいかがですか?

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