前回しもやけを治すの続編ですが、しもやけの治し方はもうやりました。
続きの 「わかったこと」です。
さて 話は変わりますが、患者さんに「指が痛い」「指が思うように動かせない」とかよく言われます。
この話は 手の指のことです。触診してみると他の指とは明らかに違う。痛いとか動かしにくいとか全部の指ではありません。5本中の2~3本程度です。(それには親指は含まれないことが多い)
つまり4本中の何本かの指がそうなっています。その時治療としては 手のひら(手掌側)を上にして中手骨の付け根辺りをみると 痛い指 動きにくい指は中手骨の付け根が硬くなっており少し強い力で圧すると痛がります。その部位に三稜鍼(この場合も先の丸い中程度の刺激の三稜鍼)で叩くとその部位が柔らかくなりますし痛みも無くなります。もちろん動きも良くなります。ただこの治療は一過性のものです。ほっとけばまた元に戻り、痛みや動きが悪くなります。
それを維持する方法として 患者さん自身でマッサージをしてもらいます。するときは入浴中、湯船に浸かって手や指の筋肉を柔らかくして指の付け根(中手骨の付け根)をマッサージします。毎日少しずつマッサージしていけばだんだんと痛みや動きの悪さは改善していきます。患者さんは「なんでなるの?」と尋ねますが、「血流が悪いんでしょうね。」と答えています。でも5本中全部でなく数本だけなるのはなんでなんだろうと思います。私ができる治療としては患者さんの肩甲骨辺りのコリもとるようにしています。そうすると効果が高いように思います。
こんなことわざわざ病院に行って先生に訴える人は少ないと思いますしなかなか相談できないですよね。
鍼灸うえだでは このようなどこにも相談できないような症状の相談でもはり灸で治るのであれば治療します。
ざっと話を進めてきましたが、今回は「しもやけ」の話。何がわかったというと 足でも同じことが起きているんです。
手の指が痛い、動きにくいは血流が悪いから、手の指の付け根辺りが硬くなっている。しもやけの人の足を色々触ってみたら手と同じように「足の指の付け根辺りが硬くなっている」ことが解りました。しもやけの指はやはり血流が悪く指自身が硬くなっているので 三稜鍼にて柔らかくすること、患者自身でマッサージすること(この場合は足の指の付け根あたり)それで良くなっていきます。
手と足の違いはあれど、症状は一緒なんだと感じた症例でした。