珍しく続きものです。(ここから見た人は⓵も見てください)
深呼吸が多いのは「ガスがみぞおちから降りていかないから」ということが解りました。
さて、ここから
前述した鍼灸師さんは パニック障害をお持ちで 電車に乗れないとか乗っている最中しんどくなるので電車を降りるとかあるようです。(パニック障害とは思いがけない時に突然、動悸や息切れ、強い不安を伴うパニック症状が起きる。パニック発作が繰り返されると予期不安や発作を生じる状況の恐怖を感じるようになり毎日の生活に支障をきたす)
鍼灸うえだに来院されるようになってからパニック障害の症状は減ってきたとのことでした。初診より お腹にガスが多い というのはわかっていたのでそれなりに治療はしていたのです。私の考えではその「ガス」こそ パニック障害の元だと考えています。
臨床家育成会ではり灸を教えている私は毎年、滋賀県米原市のやいと祭りに参加しています。やいと祭りとは滋賀県の中山道 柏原宿で行われるお祭りです。小さな宿場町で町の人が露店を出し、いかにも夏祭りといった風情なのですが、やいと祭りは少し変わっています。まずなぜ「やいと祭り」と言うのか。柏原宿にはいまでも もぐさを売っている艾屋さんがあります。昔より「艾は江州に限る」といわれたくらい滋賀県(昔の近江・江州)の艾は良かったようでそれを言ったのも 織田信長とか。ちなみに西日本の方言でお灸のことを やいと といいます。やいと祭りと鍼灸は関係が深いと臨床家育成会の天野氏が鍼灸を行うようにし、やいと祭りでは格安鍼灸(体験して鍼灸を知ってもらう啓蒙活動)を行っています。
閑話休題
去年 夏 7月。やいと祭りに参加すべくいざ滋賀県へ。今回はお供がひとり。それがかの鍼灸師。道中でパニック発生とならないよう一緒に出掛けた。行きはよいよい 帰りは恐い と歌にもあるくらいですから行きは何事もなく宿に着き 夜中に勉強会と称して治療をし、やいと祭り当日を迎えたのでした。やいと祭り終了してもで何事もなかったよう。事件は帰りの電車の中で起きた!新快速に米原から乗り込み、京都を過ぎたころ 鍼灸師さんのパニック障害が起きた。ただ座っているだけなのに段々としんどくなるらしい。傍で見ていても何でかよくわからない。「電車降りようか?」と促すも「何とかいけそう。」ガスが上ってきてるんだろうなとは感じていたので 取り合えず背中を擦ってはみた、その時は「身柱」(胸椎3番)付近を狙ってさすったので効果が余りなかったように思う。この時もう少し胸椎下位をすれば変化があったのではないかと考える。5分くらいしんどそうにしていたが、盛り返してきて身体がマシになったようで 大阪まで帰ることが出来た。しんどそうにしていた時、やはり深呼吸が多かったのを覚えている。
現在の治療では 深呼吸を治療時間にする人やみぞおちにガスが多い人には「霊台」「至陽」の辺りの反応点を探しそこに鍼の施術を行っている。お腹のガスの変化が顕著な気がするし患者の治療後の軽快感も違うよう。
今までの「何で深呼吸するんだろう?」という疑問がとれた症例とパニック障害の改善のいいヒントになりました。
そうそう、一度はり灸をして電車に乗ることがあったそうですが、その時はパニックは起きなっかたそうです。母校の鍼灸学校に行ったそうですが 病気ののことを知っている先生複数に「電車乗って大丈夫なん?」と訊かれたそう。
鍼灸の可能性大です。