妊婦さんが鍼灸うえだに来院されるのは一番は「逆子」。その次は妊婦さんはお薬が飲めないので「体調管理」といった具合です。
今回のテーマは「悪阻(つわり)」。悪阻なんて鍼灸治療で治るの?とよく言われますが、胃腸の具合を整えるので悪阻を治すことは難しいことではないんです。夏の悪阻は普通の悪阻と少し違う気がしますが・・・。
その妊婦さんは金曜日に電話予約されました。「月曜日予約お願いしたいんですが・・」「はい、いいですよ。」なんて感じで予約を入れました。月曜日当日予約時間にその妊婦は来院されました。「すいません、悪阻で気分が悪いので横に袋置いといていいですか?」「ええ構いませんけど。今しんどい?」「はい、気分悪くて。」「じゃあもうベッドに横になってみて。」しんどいんだったらもっと早く言って、早く治療してあげるから。胃のツボで有名な足の三里穴。即効性のある梁丘穴。鍼灸うえだでは妊婦さんには鍼を刺さないからテイ鍼(刺さない鍼・圧する鍼)でその二つのツボを刺激したらお腹が鳴ってきて「少し楽になってきた~。」
そうなんです、本来の悪阻もあるけどお腹のガスがみぞおちに集まっていて悪阻よりしんどい状態なんです。お腹のガスがみぞおちにたまるというのは足元が冷えているから、夏特有の症状だと思います。昔から「妊婦さんは身体を冷やしたらダメよ」と言われていますがなかなかしっかり守っている妊婦さんは少ない。特に腰から下、下半身は冷やすとダメですね。その妊婦さん帰りはルンルンで帰って行かれました。もっと早く来れば良かったのに。
まだまだ暑い最中、でも妊婦さん身体は冷やさないでくださいね。