はり灸のせいであわやケンカに・・。

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今回のテーマは「はり灸のせいであわやケンカに・・・。」どういうこと?

月曜日の朝一番、いつもは元気よく来院される60歳過ぎの女性、その日も元気のいい声を期待していましたが、予想はずれのしんみりした声で「おはようございます。」「今日は元気ないですね、どうかされました?」「実は昨日庭でこけたんです。顔とか足とかえらい打って・・・。」身体のあちこちを打ってはります。顔、左腕、左手首 左膝、左の足の指など触診すると腫れてる~。整形外科に行ってレントゲン撮ったけど骨は折れてなかったそうです。それは良かった。まず説明から・・・。「はり灸は打撲などにもよく効くんです、もちろん普段の肩こりなどの治療もしますが、今日は打撲の治療も一緒に治療した方が良いです。打撲や打ち身は早く治療するほどいいんですよ。」と、まずは患者さんの了解をもらいます。(打撲の治療をしてもしなくても料金は一緒です)その後どのように治療するか説明。普段と違う鍼を使うから。治療を始めてびっくりしても困るので。「打撲の衝撃を受けた箇所に三稜針という鍼を使い皮膚を切ります。切った皮膚の処に吸い玉をかけてうっ血した血液を取り除きます。そうすると早く打撲が良くなります。皮膚を切りますがこの鍼が合う皮膚は痛くありません。鍼が痛ければ痛いと言ってくださいね。」と説明。

治療に取り掛かりまずは頸椎部と胸椎部。やはり衝撃を受けてるよう。触診してココという処に三稜針。患者さんは「痛い」とも言わない。吸い玉にはみるみるうっ血した黒い血が溜まっていく。すると「肩の辺りのしんどい感じが楽になった。」と患者の声。こけた際左手首で身体を支えたようで小指側手首が腫れている、でも三稜針を打つほどでもないので 鍼灸うえだの必殺技 セイリン製ディスポ鍼J15タイプ03 (多分日本で一番細い鍼です) で手指末端は鍼をする。鍼を打つ方も打たれる方もお互いにストレスがないので末端はこの鍼に限る。今回は手首に03を打つ。鍼には清熱をとるという特徴があるので腫れた部位の反応点に鍼を刺しておけば腫れはひいていくという仕組みだ。狙い通り手首の腫れも少しひいた。今度はベッドでお顔の腫れに向けて03の鍼をする。私は最近流行の美容鍼というのには全然興味がない。顔に鍼を打ったら小顔になるのは当たり前、痛い、辛いといった症状がないのに鍼をすることには抵抗を感じるので当院には美容鍼といった項目はない。話が逸れたが、今回は顔面を打っているのでちゃんと鍼をするポイントがある。そこに03の鍼をすればこれまた腫れがひいていく。あと左足親指の処も打ったよう、ここも03の鍼で対応する。おもしろいように腫れがひいていく。腰にも三稜針を打ったがこれはもう割愛する。

打撲・打ち身の衝撃部位には三稜針が有効、末端などには鍼を置針しておけば腫れも引いてくる。最近は打撲の患者さん増えたなあ。
この患者さんこの月曜日の治療後3時間くらいよく寝たそうです。それから打撲部位が嘘のように痛くなくなってききたそうです。こけた当日すごく痛がっていて、翌日はり灸治療して身体が良くなって。ご主人から「オーバーに痛い、痛いって言ってそんなに痛なかったんとちゃうか?」とはり灸で打撲が良くなってあわやケンカ寸前までいったそうです。ちなみに打撲の治療は2回で終了しました。早めの治療で良かったです。 

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