「鍼は痛い?」て巷でよく言われてますけど。

このエントリーをはてなブックマークに追加

世の中には鍼灸嫌いの方がいて揃って「鍼は痛い。」言われます。「鍼は痛くありません」と答えますがまあ信じてもらえません。なので大抵の場合あらゆる事 マッサージから整体まであらゆる事をやってダメならあきらめて来院されます。でも院を出られる時は「もっと早く来れば良かった。」言われるんです。そんなに痛い治療なら中国3000年の歴史の中でなくなっているでしょ。特に日本の鍼は髪の毛より細いのに、みんな小学校の時に裁縫の勉強中指にはりを刺した記憶が「鍼が痛い」。健康な皮膚に刺すから痛いんです。血液循環の悪い所とかは知覚が鈍感になっているので刺してもわからないんです。新患さんが「鍼まだ刺さないんですか?」「もう5本刺さってますけど。」なんてしょちゅうです。まずはいかにツボに刺せるかが大切です。

次にどんな鍼を使うかです。人間みんな一緒ではありません。それに応じて鍼を替えてあげること。体に合った鍼を使うということです。よく鍼が合うとか合わないとか話になりますが、鍼が合わないのではなくどの鍼がいいかわからないだけです。他の治療院では鍼をいる刺されるかわからなのですーと緊張してたという方が来られていますが、当院ではほとんど寝ておられます。終わると「気持ち良かった。」と帰られます。いかに患者さんに合わせられるかです。

最後にはどれくらい刺激をするかです。それによって効き目が違います。1cm鍼を体に入れるのと1mmだけ入れるのでは効果に違いがあります。大抵の場合 鍼がこわい という人は強い刺激は好みません。逆になんでもしてくれ という人は弱い刺激では物足りなく感じます。それを体を診ながら患者さんに聞きながら治療を行っていけば 鍼が痛いということもありません。

小児はりが良い例です。子供は体が悪いことはわかっても自ら治そうという意識には乏しいです。ということは小児はりをするときに痛いのを我慢するとことはありません。痛ければ痛いとはっきり言うし、たぶんもう2度と鍼を受けたいとも思わないし実際受けません。いかに子供に対して気持ちの良い治療ができるか保護者に対して期待しただけの効果が出せるかということになります。

簡単にいうと「鍼が痛い」と患者が言うことは先生が下手なのです。鍼灸師も心して治療をせねばなりません。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です