ブログ

このエントリーをはてなブックマークに追加
サイト管理人のブログです。

ブログ一覧

親知らずを抜いて腫れたほっぺを治す

今年のいろいろな症状の第2弾です。

 「親知らず」を抜いたあと、ほっぺたが腫れることってよくありますよね。結構時間がかかっても腫れがとれないこと多いように思います。今回はそんなお話です。

 私は15年以上前から鍼灸師に鍼灸を教えています。鍼灸学校の先生ではありませんが、いわゆる勉強会を行っています。今回の患者さんはその受講者。月一の勉強会に来たその講習生、右のぽっぺが腫れている。どうした?の問いに月腰日に 親知らず を抜いた、今日は日曜日だがほっぺはこんな感じなんです、と。私は以前同じようなケース 親知らずの治療後に随分長く晴れて困っっていた患者さんを治療したがうまくいかなったことがあります。ほっぺにの辺りに鍼をしたりしたが、鍼の太さが太かったこと(3番という太さです)で患者さんの顔に鍼をすることにビビッてうまくいかなかったことを思い出します。今なら 美容鍼 といすごく細い鍼もあるので何とかなるかもですが、腫れたところではなく違うところで治す、まさに勉強会のテーマですよね。

 治療としてしたことは到ってシンプル。鍼は2か所だけ。受講生は30分も経てばわからないくらいほっぺの腫れが取れました。まずどこに鍼をしたかというと それは頚です。首が腫れを起こしている元凶です。そこに 鍼灸でいうところの「刺絡」。三稜鍼という鍼を使ってそこにあるうっ血した血を取り除く それだけです。私の鍼灸の考えに 打撲したところ(打撲しなくてもいいですが)が腫れた場合、その原因は正中の骨にある、そこにうっ血が見られる場合、そこに三稜鍼で鍼をすれば腫れはおさまる というのがあります。どこに鍼をしたいのかさえわかればうまくいくでしょう。今回は頚です。親知らずのように根の深い歯であるならば、抜くときに打撲のように身体、今回は頚に影響がでると考えた方がいいでしょう。ちなみに 顎関節症も頚が原因です。頚をよくすれば爆関節症も治ります。

 今回は受講生がいい症状を持ってきてくれたので 良い勉強会になりました。

 付け加えますとずっとやっている勉強会、鍼灸師の免許って学校行ったりして 私の頃で600万円位、今は安くなっていますけど400万円くらかな。治療できないといって志半ばであきらめる人が多いんです。なのでその一助になればと思い勉強会を開いています。

(この記事は どこネットと鍼灸うえだ のブログにて公開しています)

コロナからの味覚障害を治す

 大変 お久しぶりです。色々と重要な案件を治療していました。だいぶとまとまってきたので報告がてら、投稿させていただきます。

今回は「味覚障害」 それもコロナに罹って味覚障害になった患者さんの話です。

 その患者さんは今年の5月連休後に来院されました。3年前にコロナに罹り味覚障害になったそうです。そのころ 味覚障害専門鍼灸院なるものがあって1年半通院していたとのこと。症状はマシにはなるけど完治せず、そのうち先生が院を辞めたのでそこで治療を断念という経緯。

 味覚障害の症状は カレー、スパゲッティ、ピザが食べれない 。他にも有りますが。食べれないというのは 今まで食べていた味と違う違和感から食べれないようです。例えばカレーの場合、カレーのルウ、ご飯 別々に食べるのはおいしいけど、カレーとして合体すると食べれないだそうです。理解不能ですが・・・。また 食べておいしくないので 食がどんどん細くなるんだそう。

 当院でもコロナでの味覚障害を治療してきましたが、コロナが治ったらすぐに来院されていたのですぐに治るものと思っていました。実際治っていましたし。果たして時間のかかった味覚障害を治すことができるのか?

 当院ではどんな症状でもそうですが、患者さんの悪いというところだけだけでなく、身体がよくなるよう全身治療をおこないます。その中で患者さんが気になる症状を合わせて治療するスタイルをとっています。全身治療はできますが、この味覚障害にどう立ち向かうか これが問題です。勉強と言っても YouTubeでどうしたらいいのといった感じです。これだ!というYouTubeを発見したんです。コロナは呼吸器系の症状なので方針は呼吸器系の治療。極端に言ったら 風邪の治療と一緒 ということです。ただ、これではただの呼吸器系の治療なので「味覚障害」に有効な鍼は打てないですね。私は頚に味覚に効くツボを知っていましたので、それを合わせて治療しています。

 結果はというと 毎週来院されていますが、治療するごとに良くなっています。勿論、カレーもスパゲッティもピザも食べれます。京都王将の餃子は食べれても大阪王将の餃子は食べれない といった具合でしたがそれもいけます。現在は山崎製パンのランチパックのいちごジャムが美味しくないとのことで奮闘中です。患者さんの旦那さんからは あんまり良くなると体重が増えてくるので適当にと言わていますが・・・。

「食べれることは幸せ」なので良くなってきて良かったです。

(この記事は どこネットと鍼灸うえだ のブログにて公開しています)

あなたの咳はどこから?

今回のお話は「あなたの咳はどこから?」というお話です。

 寒いような温かいような日が続いています。風邪をひいたという患者さんも多く、コロナ以後の今日この頃 咳もなかなかしずらいですよね。患者さんに聞いてみると大概 「咳をする」ことは風邪をひいたの一択です。いやいや そんなことはないでしょうと思うのですが、風邪でもないのに「咳」。どうしてなのでしょう。

 まずは自分自身の体験談から・・・。鍼灸師になる前、会社員いわゆる営業マンでした。車通勤をする中 大きな交通事故を3回しました。安心してください!生きていますよ! まあ大きなケガもなく病院にもいきませんでした。ちなみに車は3回とも大破しました。今思い起こせばその頃から空咳が出るようになっていました。よく「咳大丈夫?」などと尋ねられることも多かったです。咳はあっても風邪をひいているわけでもなくそのままにしていました。その後 人生の転換、鍼灸の道へと入り鍼をしてもらうことが多くなり(それまでしたことがなかったです)するとその空咳が出なくなったのです。なので簡単に言うと交通事故の後遺症だったのでしょう。そこから咳というのは風邪だけではないと確信したのでした。

 風邪を引いた時に咳が出る よくあることですよね。なのでこのケースは割愛して。

咳が出た時咳が止まらなく出て エズくほど出ることってありますよね。これも風邪のせいとよく患者さんは言いますが 風邪引いた時こんなエズくような咳しないでしょう。これは腹からの咳でお腹の中のガスがみぞおち辺りに上がってきて横隔膜を刺激して出る咳なのです。こんな咳の時に風邪の治療をしても治るわけないのです。こんな咳の場合は胃の治療が大切なのです。咳の種類で治療の場所が違うのです。

 私も実は年明けから咳が出ていました。勿論風邪ではないです。上記の腹の咳でもないです。あんまり咳が多いと患者さんが心配するのでいかがしたものかと。そこで「貼る鍼」を貼ってみようと試みました。場所は胸椎1番。ここなら自分で貼れるとこ。触診するとすごく痛い。貼ってみると咳は激減しました。今も貼っています。

もし咳が出る、風邪薬を飲んでも変わらないのであれば鍼灸という選択肢もありです。

  (この記事は どこネットと鍼灸うえだ のブログにて公開しています)

使える武器はひとつかふたつか それとも三つか

明けましておめでとうございます。

今年も鍼灸の良さを発信していきたいと思います。よろしくお願いします。

今回のお話は「使える武器がひとつかふたつか それとも三つか?」というお話です。

 鍼灸 はり・きゅうですから 使える武器は 鍼と灸 でふたつですね。鍼灸学校に行けば鍼と灸は習うわけですから鍼灸師は大概二つの武器は持っているということです。武器は多いにこしたことはありませんが、多くあっても使いどころに困りますよね。その鍼灸第の武器が「三稜鍼・刺絡」です。今回は 三稜鍼のお話です。

 新年連休も終わった昨日、患者さんは来院されました。その患者さんは介護職の仕事をされており肩こり・腰痛などをいつも治療するのですが、加えて左肩甲骨の外側が痛む、動作をするたび、左腕を使うたびに痛むとのこと。今日は休日で明日からまた仕事なので、痛みなく仕事ができるようにしてほしいとのことでした。仕事の内容から左手をよく使うことが予測できますので 多分肋間神経痛だろうと考え治療しました。この時は鍼と灸を使った治療です。背部の治療が終わり患者さんに「身体や腕を動かしてみて。痛みがある?」と訊くと「先生、まだ痛いです。」「治療前と比べてどれくらいマシになった?」「半分くらいです。」これではまだ駄目だ。もう一度背部を診る。「今度は「吸い玉いくで~」と三稜鍼を持って背部に吸い玉をする。ちなみに治療場所は先に鍼を打った処に今度は三稜鍼で皮膚を少し切りその上に吸い玉を吸引する。するとドス黒い血液が出てくる。それを何回は繰り返し「もう一度、動いてみて~」「先生、動いても痛くないです。」てな感じで治療を終了したのでした。

 もし鍼と灸という武器しかなかったらこの患者はここまで良くならなかったかもしれません。三稜鍼という第3の武器があればこその結果といえるでしょう。鍼灸うえだではいつも三稜鍼を使うわけではありませんが 鍼での効果が少ないと感じた時は 三稜鍼という選択肢で患者さんが早く良くなる方法を考えています。

肋間神経痛は肋骨に沿ってある神経が痛むこと、原因は神経の起点の背骨のところのコリや疲れのためだと考えます。その患者さんに「この痛み、ほっといて治りますか?」と訊かれましたが、「あなたの今のお仕事ではほっといて治ることはないと思います。鍼灸は神経痛に効果が高いので、治療して良かったと思いますよ。」と返しました。

新年仕事始め、ゆっくりした分頑張ることも多いと思います。お身体に気を付けてください。

 (この記事は どこネットと鍼灸うえだ のブログにて公開しています)

鍼や灸は何に効くの?(風邪 編)

今日は前回に続きまして「鍼や灸は何に効くの?」の第2弾です。今回は「風邪編」です。

前回の打撲患者さんの前に 風邪気味患者さんが来院されていたんです。その話を・・・。

その患者さん いつも腰がだるいが主訴なのですが、2~3日前に風邪をひいた、その後 後頭部や肩甲骨辺りが気になる ということでした。「風邪をひくとその辺りが調子悪くなりますよ。」なんて話になってきまして。

 後頭部に 風池 というツボ 私の感覚では風邪をひくと後頭部が痛くなる辺り。肩甲骨に 風門 というツボ ここは風邪のひき始め 寒気を感じる辺り。二つのツボの共通点は 「風」。東洋医学では「風邪 ふうじゃ」といって邪気のひとつだと言われています。風池 風門 のツボに鍼をすれば良くなるということになります。風門 肩甲骨の辺りは患者さんが寒気を感じるところ、なので鍼もいいですが 灸がもっと効果的です。風門 に灸をすると肩甲骨辺りがシャンとなってきます。患者さん 帰り際に「身体が温まって気持ちよくなった」と言われていました。

ついでに 今年の12月は今のところ温かいですが 来るかクリスマス寒波 年末寒波。風邪のひき始め この風池と風門 というツボで乗り切りましょう。風池は爪楊枝を数本束ねたもので後頭部を突いてください。肩甲骨に寒気を覚えたら ドライヤーで温めましょう。風邪の初期段階であればこれでいけるでしょう。すこし風邪もひどくなれば肩甲骨上部(一番は胸椎3番くらい 身柱というツボ)にカイロを張りましょう。風邪薬を使わず治ることも可能です。 

 風邪の治し方指南になってしましましたが 鍼灸は整形外科領域だけでなく 風邪などにも有効というお話でした。

  (この記事は どこネットと鍼灸うえだ のブログにて公開しています)